現在告示されている静岡県知事選において、「ねじれ状態を解消すべき」という主張が一部でされています。議会の過半数を占める会派が推薦しない方が知事になることで「ねじれ」が生じ、議会と知事・執行部側が常に対立してしまっては、予算案を始めとする案件がなかなか決まらず、県政が滞ることになります。他方、選挙では「闘った」としても、実際の議会や県政運営でお互いに協力し合えば、結果として「ねじれ」は生じないことになります。
過去4年間の静岡県ではどうだったのでしょうか?確認したところ、現知事が就任してから直近の本年5月の臨時議会までに知事が議会に提出した案件は計734件(諮問案件2件を含む)、そのうち議会が否決したのはわずか2件でした。内訳は以下の通りです。
○知事提出案件
平成21年(現知事分) 91件
平成22年 178件
平成23年 175件
平成24年 179件
平成25年(~5月臨時会)111件
計 734件
○否決件数及び件名
(1)平成24年2月定例会 1件(不同意)
第91号議案 静岡県副知事の選任について
(2)平成24年9月定例会 1件(否決)
第133号議案 中部電力浜岡原子力発電所の再稼動の是非を問う県民投票条例について
計 2件
つまり、一見すると対立関係にあるように見えても、実際に議会が否決したのは2件。そのうちの県民投票条例については最大会派以外でも反対票が投じられましたから、「ねじれ」らしい否決は、副知事選任案件(副知事3人体制の可否)の1件だけでした。
しかも「ねじれ」とは、例えば国会では、法案の単発的な否決のことではなく、参議院で野党が過半数を占め、政府提出の法案が(容易に)通らない状態のことを言うのですから、その意味では、この4年間、静岡県政には事実上「ねじれ」は無かったと言うべきでしょう。
是非とも、こうした事実を踏まえた上での、冷静なご判断をお願い致したく存じます。
お読み下さり、ありがとうございます。
過去4年間の静岡県ではどうだったのでしょうか?確認したところ、現知事が就任してから直近の本年5月の臨時議会までに知事が議会に提出した案件は計734件(諮問案件2件を含む)、そのうち議会が否決したのはわずか2件でした。内訳は以下の通りです。
○知事提出案件
平成21年(現知事分) 91件
平成22年 178件
平成23年 175件
平成24年 179件
平成25年(~5月臨時会)111件
計 734件
○否決件数及び件名
(1)平成24年2月定例会 1件(不同意)
第91号議案 静岡県副知事の選任について
(2)平成24年9月定例会 1件(否決)
第133号議案 中部電力浜岡原子力発電所の再稼動の是非を問う県民投票条例について
計 2件
つまり、一見すると対立関係にあるように見えても、実際に議会が否決したのは2件。そのうちの県民投票条例については最大会派以外でも反対票が投じられましたから、「ねじれ」らしい否決は、副知事選任案件(副知事3人体制の可否)の1件だけでした。
しかも「ねじれ」とは、例えば国会では、法案の単発的な否決のことではなく、参議院で野党が過半数を占め、政府提出の法案が(容易に)通らない状態のことを言うのですから、その意味では、この4年間、静岡県政には事実上「ねじれ」は無かったと言うべきでしょう。
是非とも、こうした事実を踏まえた上での、冷静なご判断をお願い致したく存じます。
お読み下さり、ありがとうございます。