シャトー・モーカイユは少し若い感じでした。
(感じですカンジ。そんなにワインのことは知りません。)
瓶の裏に、「あと6年ほど熟成させてもおいしく頂けます。」
と書いてありましたが、熟成させられるわけないじゃないか!
と一人突っ込みを入れてしまいました。
とにかく2人で飲んでしまっては3本は足りないです。
ただ気を利かせてくれたのか、シャトー・ラネッサンは抜栓されて
いませんでしたので、早起きして飲んでおります。
変わりにドン・シモンの栓が開いていました。
それでは御節を紹介しましょう。
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は、
私のコメントです。
★マチルダベイ特製御節メニュー(シェフブログから引用)
一の重
・海老とズワイガニの入った白身魚のムースリーヌ テリーヌ仕立て
(卵白、生クリーム、バターをタップリ使いふっくらと仕上げました)
・ツブ貝のグリエ(北海道の大粒のツブ貝をグリル(仏語グリエ)しました)
・スモークサーモン(脂の乗ったサーモンのハラミ部分をナラのスモークチップで燻製にしました)
・わらさのエスカベージュ(ブリの子供、わらさを白ワインヴィネガーべーすのマリネ液に漬け込みました)
・紋甲烏賊のオリーブ風味(紋甲烏賊をグリルしオリーブのみじん切りをまぶしました)
・海老のマリネ ガーリック風味(頭つきの海老を軽くボイルし、ニンニクオイルに漬け込みました)
・穴子のカレー風味(穴子にカレー粉をまぶし、皮目を焼きました)
・鮭のリエット クレープ巻き(塩漬けし、火を通した鮭をソースベシャメル、フェンネルと共にミキサーに掛けてリエットにし、クレープ生地で巻きました)
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スモークサーモンは肉厚です。
ムースリーヌはふっくらして子どももいっちゃいそうなので隠しました。
(→2日に見つかってしまい、おいしい!くれくれ!!とたかられてしまいました。)
ツブ貝は大粒というとおり大っきいです。クリスマスディナーの一口サイズの
倍はあります。
穴子もわらさも噛み締めてしまいます。「うん、うん。」
鮭のリエットは初めていただきましたが、ワインが進みます。
二の重
・蝦夷鹿とフォワグラのテリーヌ(蝦夷鹿、豚肉、鶏レバー、フォワグラの入ったテリーヌです)
・鶏肉のガランティーヌ(鶏の挽肉を鶏もも肉で巻き、フォン・ド・ヴォライユでポシェ(優しく茹でる)しました)
・自家製ベーコン(豚バラ肉を塩漬けにした後、自家製大型スモーカーで5時間燻製にかけました)
・鶏胸肉のポシェ(鶏胸肉は60℃で1時間ポシェした後、フライパンで焼き目をつけました)
・子羊肩ロース肉のロティ(子羊の肩ロース肉は時間を掛けて優しくローストしています)
・豚足と白菜のテリーヌ(3回茹でこぼした豚足を4時間煮込み、骨を外して茹でた白菜で巻いて冷やし固めてあります)
・トリップのフリチュール(柔らかく煮込んだトリップ(牛の胃袋)をパン粉を付けて揚げてあります)
・豚肩ロース肉のマデラ酒風味(小麦粉を付けて揚げた豚肉をマデラ酒ベースのソースに絡めてあります)
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二の重は食べ応えがあるというよりもったいなくてあまり手をつけていないのですが、
昨日の昼、真っ先に皿に盛った「蝦夷鹿とフォアグラのテリーヌ」。
そして「豚肩ロース肉のマデラ酒風味」。
一瞬、お店のカウンターに座っている錯覚を覚えました。
飲んだことはありませんが、マデラ酒の風味はきますね。
トリップは子どもにも取られてしまいました。
今年のテーマには、そういう点もあるとのことでしたので、狙いはばっちり
ではなかったでしょうか。
穴子もおいしいと息子はいってたし。
でもほとんどのものは、「これは大人しか食べられないんだよ~」と暗に
「手を付けたら・・」と脅しておいたのは言うまでもありません。
いや、本当は1回キレました。
子ども用のメニューを盛り付けているときに、わしづかみで
俺が食いたいものを自分のプレートに盛られたのです。
「触んな!!!」
三の重
・野菜3種のピクルス(人参、胡瓜、寺内蕪をピクルスにしました)
・かぼちゃのヴァニラヴィネガー風味(かぼちゃをヴァニラ風味のマリネ液に漬けてあります)
・牛蒡のカラメリゼ(牛蒡を生から水分を飛ばすように炒め、シェリーヴィネガーでデグラッセしています)
・オリーブとアンチョビのケーキ(オリーブ、アンチョビ、玉葱の入った甘くないケーキです)
・ほうれん草のスペイン風オムレツ(ほうれん草、卵、生クリーム、チーズを円盤型に焼き切り分けました)
・蓮根のクロッカン(蓮根をジックリ揚げました。油の中でゆらゆらと揺れている蓮根を見ていたら落ちそうになってしまいました)
・グージェール(これを焼いたのは朝4時、自分との戦いでした)
・クロックムッシュー(パンにハムとチーズを乗せ、ヨーグルトと卵のアパレイユに漬けてから焼き上げました。この作業の時、ちょっとだけ記憶が飛んでいます)
以上です。
★引用ここまで
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今年も牛蒡が入っていて「やったあ。」
クロックムッシューも子どもに取られないよう、慎重に食しました。
甘くないケーキは、今食べましたが甘くなくてワインにぴったりです。
オムレツはまだ取ってあります。
おっきな海老がなくても十二分に満足できる内容です。
むしろ喧嘩になりますからね。
一押しは、と問われれば、
やはり私は「蝦夷鹿とフォワグラのテリーヌ」です。
フランスに行ったこともなければ、フランス料理を
食いまくったとこもない私にとって、「たぶん、恐らく、
つまり、結局、要するに、伝統的なフランス料理、中世暗黒時代、
城郭、マリー・アントワネット、ヴェルサイユの薔薇、
セーヌ河のほとりでいちゃつく男性達、サンテミリオン(馬)
」などをイメージさせてくれる一品なのです。
2011は是非、「追回し(フレンチでは何と言う?)」or
「セコンド」が入店され、御節2012があるといいなあと思いながら、
昨日買って来たワイングラスを傾けるのでした。