「いし君」の晴遊雨読

雑食性・多趣味・お出かけ大好き症候群
(写真と文面は関係ありません)

瀬戸内寂聴(93歳)

2015-11-29 | いろいろ思う事

「生き飽きた」~~瀬戸内寂聴の言葉
(少し長くなりますがご容赦ください)

NHKスペシャル日「いのち 瀬戸内寂聴 密着500という番組。
日曜の夜やっていた。
ご覧になった方もおられるかもしれぬ。

番組はその名の通り、密着500日。
93歳。がんを患い、そこから再起する日々の記録、で、ある。

番組の中でなん回か寂聴の自宅の食事のシーンが出てきていたのだが、
それがほぼすべて、肉、それも牛肉。

霜降りの高そうな牛肉ですき焼きだったり、ステーキだったり。
そして、飲むのは決まってシャンパン。

これを見ていて肉が食いたくなったのであるが、
寂聴には少なからず、驚いた。

最近は、高齢でも肉は食べなければいけないと
いわれるようになっている。
肉、肉、肉、シャンパン、シャンパン、シャンパン。

自分で稼いだ金である、どう使おうが
とやかくいわれる筋合いはまったくない。

出家された尼さんであっても、肉に酒、食べたいものは食べる。
飲みたいものは呑む。よいではないか、と思う。
(でもやっぱり、ビックリ。)

今年、安保法反対で国会のまわりに人々が集まったときにも
寂聴は車椅子に乗って現われ、平和を訴えている姿が
ニュースにも出ていたのが記憶に新しい。

この番組でまず思ったことは、やはり女性というのは
強いものである、というのが実感であった。

90すぎて精力的に文筆活動を続けている例は
やっぱり少ないだろう。
女性も強いのであろうが、特に寂聴は強い。

これを業(ごう)というのであろう。

そういう見地で寂聴を見れば、はなはだ羨むべき、
理想的な人生ととらえるべきである。

男、文学、名声、おそらくお金。
ともあれ~~業、あるいは欲。

これは汚いものでもなく、悪でもなく、
忌むべきものでもないと思っている。
寂聴はこれを隠したりせずに、
むしろ自分の表現スタイルにしてきたのであろう。

稀代の怪女?、快女?。
やはり、それが多くの人に支持されている所以なのであろう。




去年の同じ日のもみじ(明日号で今年のもみじと比べてみよう)


この番組を見ていて
三つの欲が出てきた。
◎霜降りの最上の肉が食いたい(少しぐらいなら明日にも何とかなる)
◎93歳まで元気でピンピン生きたい(肉体的にも経済的にも無理だな~~)
◎お借りした文章の違い(これは才能の問題~今更追っかけてもシャンメイ~~)
この文章の骨子は
「いし君」も見ていたTV番組の内容が書きたかった事
もう一つは文章の一部をネットに投稿された部分をお借りした事
同じものを見ていて文章・表現力の違いをつくづく思い知らされた力の差


メモ
11/29(日)・良い天気・少しヒンヤリ