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大きなレタス一枚を、手も使わず、
メイちゃんの真似をしてジャクジャク。
咀嚼しながらレタスを口の中へ送り込む。
ジャク、ジャク。
雑草を美味しそうにほおばるメイちゃんの瞳を思い出し、またポロポロ泣いてしまう。
ジャク、ジャク。
手のひらが、メイちゃんを触りたがる。
いつでも会えると思ってたら
もう会えなくなってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/e0/885108b163954ede08e2d9a7db68053c.jpg)
田舎暮らしをしていた頃に
ひょんなことからお世話をすることになった山羊のメイちゃん。
もう10年近く前。
ハイジに出てくるユキちゃんみたいな真っ白の子ヤギのメイちゃんを明石へ車で迎えに行きました。
毎朝の小屋の掃除、
メイちゃんの嬉しそうな歓迎の声を聞いて、
朝日を楽しみながらスタートする日々。
生活の中に、メイちゃんが在るしあわせ。
黒豆のようなウンチをほうきでかき集めるのは日課のひとつ。
メイちゃんの大好きなイタドリや樫の葉を、山から集めて軽トラックに積む作業は、メイちゃんの嬉しそうなメェーの声を聞きたくて、いそいそと軽やかに。
わたしは、メイちゃんのお母さん。
お母さんなのだ、と。
震災のあと、
劇団が復活して、街へ引っ越した。
生活は一変、表現活動を再開。
メイちゃんも引っ越し、その小学校の元校長先生のところへ住むことになった。
すっかり〈お母さん〉は元校長先生にかわって、
ちょっぴりさみしい思いもしたけれど、
安心して暮らすメイちゃんにホッとした。
時々の訪問にも、
メェーと歓迎の声をくれるメイちゃん。
しっぽフリフリ
ツノでグイグイ
親愛の交流
もう
出来なくなっちゃった
突然の命の終わり。
もっと会いに行けばよかった
もっと撫でてあげたかった
もっと話したかった
繰り返し湧き上がる、もっともっともっと
命は突然消えるのですね。
もっと もっと
を
もっと行動に移さなきゃと
痛いほど思う
愛しいひとに
「愛しい」と
もっと もっと
もっと もっと
メイちゃん ありがとね
あえてよかった
ありがとう
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