こんばんは……遅くに何故か画面に向かうAです。 寝られない……もんですね。 この頃色々なことを思い出してしまう。 これはもう、仕方の無いことです。過去は変えられない。人間は無いものねだりな生き物です。今日改めて思いました。それは、この間の話とは異なるベクトルで、時代という流れの中にありました。
というのも……今日、というか29日に久しぶりの献血に行ってきた際、ある洋画を拝見したことが発端でした。
『ミッドナイト・イン・パリ』……大変良策でした。いい映画。やっぱりこういうの、日本人には作れなものですね。こう……なんと言うのだろう。目的もなく?というより、主人公が迷子なカンジの設定が、あまり日本人の演技には合わないというか。芝居掛かって、大袈裟になってしまいそう。趣も、息遣いも、素晴らしかった。そう口にしてしまえば、それまでだけれども、ワクワクした。
結論のひとつ『今現在にいれば、それ以外の、違う時代に人は恋い焦がれるものだ。』という言葉には、心打たれた。その言葉が、主人公と誰かとの出会いと別れの切っ掛けとして繋がっていくわけですが、誰だって『黄金時代』に還りたいものですよね。『ここじゃない。』そう、人は……堕ちるときも、登り詰めるときも思ってしまうということ。安定を私たちは求めながら、決して現状に満足しない生き物です。だけれども、それこそが美しいのだと、パリを通して彼も、私も知ったのです。私はパリに足を踏み入れたことは無いけれど、都へ抱く憧れから知る、時代への憧れ、また双方を悟った上での彼の結論こそが、まさに私たちが学ばなければならない、忘れてはならない『生きる証』なのかもしれません。現状をどう受け入れるのか?それ次第で、私たちは活きられるかどうかを、意図も簡単に時代という見えない流れに、測られている気がしました。