月日はパーフォレーション。

日々のつれづれ。駄文、音楽・映画の感想など。

ケーキが食べたい。

2016-05-06 22:05:35 | Weblog
ケーキが食べたい。そう思って、仕事の帰り道に不二家に寄った。
普段はあまり買わないけど、今日は大人買い気分だった。
大好きなミルクレープと、シフォンケーキと、ロールケーキ。
ミルクレープをまず食べた。ふわふわ~~しっとり、やわらか、クリーミー。

ケーキが無性に食べたくなる時って、ちょっと疲れていたり、嫌になった時。
ケーキみたいに、気持ちもふわふわと溶けていけばいいのに。
やさしい食感、なめらかな口当たり、溶けてなくなる後味。
あーもういっこ、たべよーかなーなんて考える、至福の時。
でも贅沢だわっ。だめだめ、太っちゃうし。

だけど、今日はいいのです。と言い聞かせる。
食べたいだけ食べても、太らなかったらいいのに。。。なんてまるで子ども。

ケーキといえば、子どもの頃に近所のケーキ屋さんにあった
「プチケーキ」っていうのが大好きだった。一口サイズのケーキが10個セットで
箱詰めされていて、全部違うデコレーションをされている。
しかも、そこそこお値打ちだったようで、よく食べていた。
すみれの砂糖漬けが真ん中に乗った、白いバターケーキが一番好きだった。
でも今は無くなってしまったらしい。どこかで作ってくれないかなーと本気で思ってる。

見た目が可愛くて、しかも美味しいなんて、思えばほんと素敵なこと。
甘くてやわらかな時間が箱に入って我が家にやってくる日も、たまにはあっていい。

映画「さざなみ」を観た。

2016-05-06 01:27:10 | 映画館で鑑賞
初老の夫婦が、結婚記念日を前に届いた一通の手紙によって、気持ちを揺さぶられる。
その手紙は山で遭難した夫の昔の恋人の死体が氷の中から発見されたことを伝えてきた。
実際には既にいない恋人との思い出に気持ちを傾ける夫と、その存在に嫉妬し始める妻。
結婚記念日を迎えるまでの、2人の一週間を描いている。

ほぼ主役の夫婦のみで話が進行していく。
夫と妻が出会う前の、夫と恋人の話も妻は知っている、仲良しの夫婦。
それでも、妻は夫が恋人の遺体を確認に行きたいと言い出したのをきっかけに、不信感を抱く。

ひとことでは言い表せない、複雑な思いでお互いを思いやりつつ、自分の思いに浸る。
ふたりは結婚45周年、もう年も取っており、大きな喧嘩にもならない。
優しい関係であり、少し哀しくもある。
だけど、若かった頃の思い出がお互いの中にあることを、「氷の中の若いままの」昔の恋人は暗示する。

お互いの目に映るのは、45年を一緒に生きてきた、45年後の姿。
だけど胸の奥には、氷に包まれた、出会った日の思いが確実にあるのだ。