今週の3連休はクマ騒動もあったので、あんまり外には出ないでわりと家でDVDを見て過ごしてました。
っていうか、けっこう天気が良かったんで、本当は外に出て写真を撮っておきたかったんですけどね~。
というわけで、以下に見たDVDの感想を簡単にまとめます。
『死霊のえじき』
ロメロのゾンビ3部作の最終作。先日『ゾンビ』を見たので、その続きということで。
実は、てっきりこの映画は過去に見ていたと思っていたんですが。
実際に見てみたら、今回が初見でしたw 当時、『死霊の~』って映画が氾濫してたんで、見たつもりでいたんでしょうかね。
んで、感想なんですが『ゾンビ』より、さらにゆるい感じでした。
っていうか、なんか編集が不自然な感じが…?
このブログを書くために、ネットを調べているんですが、どうやら我々が見ていたのは『死霊のえじき 最終版』というテレビ放送用にゴアシーンをカットしたバージョンのようでした。
(Wikipedia内に事の顛末について記載あり)
う~む、どうりでゆるい展開なわけだ……。
というわけで、我々がゾンビ映画に期待するものが、スポッと抜け落ちたバージョンを見てしまったわけですが。
それでも、その後のロメロ映画でも変わらない部分(ゾンビを通した人間社会批判)や通じる部分(知恵を付けたゾンビ)があって、『死霊のえじき』を未見だった私にとってはいろいろ唸らされる部分もありました。
『死霊のえじき 最終版』(DVD)
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ロリ・カーディル、ジョセフ・ピラトー、他
点数:4点(最終版の編集があまりにも酷かったので)
『しんぼる』
松本人志の第2回監督作品。
『さや侍』を猛烈にオススメされるんで、DVDのレンタルがはじまる前に、まずは予習しておこうと思って見てみました。
んで、見た感想ですが。
10分ぐらいのコントとしてまとめてもらえれば、けっこう面白かったかも、とは思いました。
とはいえ、最後に広げた風呂敷をたたまないで終わっちゃうのは、う~んって感じでした。
『大日本人』は、もっとコントらしい感じがしていて好感が持てたんですが…。
『しんぼる』(DVD)
監督:松本人志
出演:松本人志
点数:3点
『告白』
こちらも、いろいろとオススメされていたので見てみました。
正直、そんなに期待はしてなかったのですが…スゴく、おもしろかった!
ストーリーそのものは陰鬱で、登場人物はモラルが壊れていて、むしろ好意的な人が不幸になっていくという、不快感さえある設定のはずなんですが。
しかし、陰鬱なのにどんでん返しが痛快で、ある意味スカッとするというか留飲が下がる思いがするという、なんとも不思議な映画です。
おそらく、作中でも語られる「少年法」の存在が、現実世界でも起きている納得のいかない不条理さと、うまくマッチしているからなのかもしれません。
また、思春期ど真ん中な中学生たちの既視感のあるドロッとした立ち振る舞いや、バカなオトナたちのバカさ加減が、良い具合に見ている者の神経を逆なでしてくれます。
そして――これは『しんぼる』を見た直後のせいかもしれませんが――、決して倫理や法ではベストとは言い切れない、だけど留飲の下がる思いのする結末。
でも、最後の「なんてね」の一言で、本当にあんな外道なことをしたのか? という考えさせる余地も作っている。
最後の一言まで感情を揺さぶられた、傑作でした。
『告白』(DVD)
監督:中島哲也
出演:松たか子、西井幸人、岡田将生、橋本愛、他
点数:8点
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