「アヤはいないの?」
近年の日本ホラー小説ブームの先駆けと言ってもいい、同名小説を映画化したもの。
とはいっても、原作の小説を読んだことはなく、プレイステーションのゲーム『パラサイト・イブ』『同2』をプレーしてから、この作品を観た。
ゲームをプレーした当初は、「いくらゲームとはいえ、なんちゅう設定なんじゃ」と呆気にとられたものである。
ところが今回、原作の映画を観たわけであるが、ゲームは原作とほぼ同じだったということに気づかされた。
映画を観ていれば、「なるほど」と思えるシーンが結構あったりもした。
ゲームの方は、原作の後日談ということになっているのだが、日本のイブ(映画)がセンチメンタルだったのに対し、アメリカのイブ(ゲーム)はパワフルでバイタリティ旺盛な化け物だった。
このセンチメンタルな結末が、どうにも消化不良で私的には点数が低い。
映画中で特に印象深かったのは、恋愛対象でさえミトコンドリアの意志で決められてしまう(ミトコンドリアの運命)というところ。
相手の趣味・嗜好まで調べて、わざわざミトコンドリアが調整してくれるという手際の良さ。
自分が付き合っている相手も、もしかしたらミトコンドリアの意志で決められているとしたら……。
『パラサイト・イブ』(ビデオ)
監督:落合正幸
出演:三上博史、葉月里緒菜、別所哲也、中島朋子、他
評価:3点(アヤがいないので-1点)
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