「チープなポリスストーリーだが、役者魂だけならジャッキーにも負けない?」
大雑把で大味な作品という印象を受けた。
ストーリーには一応、流れはあるのだが、脚本っていうか個々のドラマ部分に目を向けると滅茶苦茶。
特に、主人公の上官の支離滅裂ぶりは、とても同一人物とは思えないほど(こういうのを朝令暮改というのでしょうか…?)。
笑ってしまうのがアクションシーンが動き出すきっかけが、たいてい主人公の男のマヌケから始まってしまうところ。
「潜入作戦」と言い、わざわざ物陰に隠れながら侵攻してるのに、思いっきり敵に見つかっちゃうし。
で、その肝心のアクションシーンに関しては、「とりあえず銃器や火器をたくさん使ってみよう!」ってカンジだった。
そして、火薬を思いっきり使ってしまったために、主演女優のムーン・リーとシベール・フーが本当に丸焼けになってしまうという、衝撃(笑劇?)のエンディング。
事故の模様を伝える新聞を背景にスタッフロールが流れるシーンは、映画作りへの情熱とも悪のりとも受け取れる。
ジャッキー・チェンもNGシーンをエンディングにかぶせる同様の演出を採用してる。『サンダーアーム』では、本当に死にかけていたし。
でも、そのNG(?)シーンでラストを飾ってしまうというのは、前代未聞っていうか初めて見た。
こういうナンセンスも含めて、全てを受け止めてしまうのが映画の良いところだと思う。
まあ、このネタは二度目は使えないと思うけど。
なお怪我をした二人は、その後、スクリーンにカムバックしたようである。
『群狼大戦』(ビデオ)
監督:ジミー・ウォン
出演:ムーン・リー、シベール・フー、レイ・ルイ、アレックス・マン、他
評価:2点(ネタ的には4点)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます