「エピソード3が楽しみ」
クラシック3部作と比較して、わりと酷評されがちな新シリーズ。
でも、私はエピソードIもIIも楽しめた。
もちろん、3も今から楽しみである。
エピソード2での見所は、やっぱりクラシック3部作に続くであろう伏線が、たくさん散りばめられていたこと。
っていうか、クラシック3部作のための伏線をアナキンが追いかけるような、そんなストーリーになっている。
そのためか1つ1つの挿話が浅く、無理矢理に詰め込んだような、そんな印象も受けなくはない。
でも言い換えると、ワンシーン、ワンシーンがクラシック3部作の伏線になっているわけで、私としてはそういったシーンを追いかけているだけで楽しかった。
また、ストーリーが駆け足で進みながらも、なぜアナキンがダース・ベイダーになってしまうのか、というところも(駆け足ではあるが)描かれている。
……どこまでも駆け足で進んでいき、ラストの帝国軍のテーマ曲と、右腕を失ったアナキン、そしてアナキンと結婚してしまうパドメ……「これから、どうなってしまうんだろう?」という、不安にも似た余韻を残す。
なんだか「エピソードV 帝国の逆襲」に通じるような、そんな切ない余韻が残る。
っていうか、たぶん、この「エピソードII」は「エピソードV」=「繋ぎ役」と同じ位置づけのエピソードに徹しているのだろう。
だから、駆け足感(いっぱい伏線を張り巡らせる)や、どうにも消化不良感の残るストーリーになったのだと思われる。
まあ、これを消化不良と受け止めるか、余韻と受け止めるかは各個人のスターウォーズへの思い入れ次第なのかもしれないけど。
(私は余韻として受け止めたけど)
んで、このエピソードIIの中でも、特に印象に残ったシーンは。
1.妙に活躍するジャンゴ・フェット
ジャンゴ・フェットが妙に活躍していた。
クラシックでは速攻で死んだボバ・フェットの父親とは思えないほど、深くスターウォーズ・サーガに関与しており、しかも戦士としても強かった(オビ=ワンが弱いのか?)。
なんで?
(ボバファンにとっては、たまらん展開だったろうけど)
2.強いヨーダ
公開前から話題となっていた戦うヨーダ。
その強さは、主役となるはずの二人のジェダイ・ナイトが霞むほど。
(美味しいところを総取りしたとも言えなくない)
「CGだから……」って醒めたことを言っても楽しくない。
ここは素直にヨーダの大活躍に賛辞を送る方が楽しい。
(戦うヨーダを実現化できるようになったVFXの進歩を素直に讃えよう)
3.ナタリー・ポートマンが……
美しかった(照)。
まさに、お姫様って感じ。
しかも、今回はファンサービスもわりとあったりする。
でも、これを観るにつけ、やはり「戦闘美人」は世界的ムーブメントなんだな~、と再認識。
4.あ、あれは……
帝国軍の最終兵器がホログラムで登場。
5.こ、これは……
帝国軍のテーマ曲がBGMに。
帝国の誕生と、ダース・ベイダーの登場を暗示させるシークエンスに、改めてアナキン=ダース・ベイダーということを思い出させられる。
はたしてエピソードIIIでは、いったいどんな展開になるんだろうか?
次回作を期待させる余韻の作り方に、ルーカスの引きの上手さ、あるいは商業戦略の巧みさを感じた。
『スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』(ビデオ)
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソン、他
評価:9点
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