「ウォシャウスキーは仮面ライダーもパクるのか(笑)」
観たよ。観ましたよ。
やっぱり『マトリックス』シリーズは映画館でしょ、ってなわけで映画館で観ました。
(今後は映画館に足を運べる機会が増えるのかと思うと、それだけでも嬉しい)
上映開始、数十秒後で、もう10点をつけて良かった。
本来なら10点をつけても問題のない出来の良さ。
でも、どうして、悩みに悩んで8点なのかというと……
1.冗長
この映画のテーマは「マトリックスとは何なのか?」というところから始まって、だけど実は……ってなって『リローテッド』は完結して、『レボリューション』につながるのだけど。
ちょっと説明過多かな、と思った。
語れば語るほどに、VFXの迫力やスタイリッシュな映像も醒めてしまうような。
そう、せっかくメインディッシュがテーブルに並べられているのに、フォークをつける前に料理が冷めてしまったような、そんな感じにとらわれた。
2.原初に還ったのは吉なのか?
『リローテッド』ではマトリックスの外の世界、ザイオンでの生活風景にも多くの尺を費やしている。
当然、これも『マトリックス』シリーズが完結するためには必要な部分なのだけど。
この部分に多くの尺を費やしたのは、はたして吉なのか凶なのか?
私的には『リローテッド』単体で観ると、冗長かなと思った。
もっとも、その後に『アニマトリックス』を観たので、一概にこれが無駄だとも思えなかったのだけど。
微妙だね。
3.スミス多すぎ(苦笑)
いや、これは、なんて言えば良いんだろうか。
ある意味、『リローテッド』のウリの一つだったのだけど。
群衆戦闘では『スターシップ・トゥルーパーズ』の右に出る映画は、未だに観たことがないのだけど、『リローテッド』もご多分に漏れなかった。
っていうか、どうもギャグっぽくなっちゃったな。
いまいち感が抜けきれず。
4.カンフーシーンが少ない
これが今回、一番ガッカリしたところだろうか。
『マトリックス』では、モーフィアスとのバーチャルトレーニングを経て、スミスとのサシでの勝負には、カンフー映画がオーバーラップして涙が零れそうになったのだが。
『リローテッド』では、カンフー映画的なシーンが相対的に少なくてガッカリ。
5.キーメーカーが……
「ふたつでじゅうぶんですよ」と言ってほしかった(全然関係ねえ!)
と、苦言をていしてみたものの、映画そのものは十二分に面白かった。
特にハイウェイでの一連のアクションシーン。
VFXは『マトリックス』のときほどの衝撃はなかったが、ワンシーン・ワンシーンを切り取ると、上手くVFXが機能していて、アクションシーンそのものがレベルアップしているように感じた。
ただ、前述しているが、カンフーシーンが少なかったのが残念。
途中、武器を持っての剣戟シーンがあるのだが。
ネオがヌンチャクを使ってくれなかったのが残念無念。
でも、この『リローテッド』は、あくまでも『マトリックス』3部作のつなぎに過ぎないわけで。
今冬公開の『レボリューション』を観たら、この8点という評価は変わっているかもしれない。
『マトリックス・リローテッド』(映画館)
監督:ウォシャウスキー兄弟
出演: キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス、ヒューゴ・ウィーヴィング、他
評価:う~ん……8点?
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