「あえてオレは…萌える!」
予備知識はただ一つ。「実在した、女性のバウンティー・ハンターが主人公」ただそれだけ。
そんなカンジで観にいったのだけど、これが面白かった!
期待感が薄かったのを差し引いても、オレ的にはすごく楽しめた映画だった。
冒頭、やたらと陰影をキツくして登場人物の表情が読み取れない画から始まって。
さらに、なんの説明もなく時間軸を行きつ戻りつして、「えっ、これって、そういう系統の映画なの?」とババを引いた気分になったのだけど。
話しの確信を語るために、大きく回り道をしてドミノの過去を振り返るあたりから、ようやく時間の流れが正常に。
そして、このへんから一気に面白くなる。
主人公のドミノは今でいうセレブの娘なんだけど影を背負っている。
でも、すごい美人に育ってモデルもやっちゃう。
モデルになっちゃうぐらい美人なんだけど、幼少期に育った影のためか、なんとなくひねくれた性格に。
そして、気に入らない奴には悪態をついて、いけ好かない奴はぶっ飛ばす。
しかも、腕っ節が強いときたもんだ。本人曰く、武術の訓練をしていたそうで――もう、なんていうか、ゲームとかアニメの世界なキャラ設定だ。
っていうか、プールサイドでヌンチャクを巧みにさばいているドミノに、オレは萌えた。萌え萌えだ。
キーラ・ナイトレイwithヌンチャクで、オレはもうスクリーンに釘付けになった。
ドミノは悪態ツキまくりなんだが、それ以外の登場人物もカスばっかり。
どいつもこいつも利己的で自己チューで、野卑で変態で暴力的。全然、感情移入できない。だが、それがいい。
こういうカスどもを、ぶん殴ったり、血まみれにしたり、お色気で惑わしたりと、まあ、ドミノはいろいろやってくれる。
でも、演じてて楽しそうだ。っていうか、観てる方は面白かった。
んで、そんなカスどものドンというか、ドミノのボスを演じるのがミッキー・ロークなんだけど。
猫パンチのイメージはなくて、すっかり腐りきった優秀なバウンティー・ハンターになりきっていた。
なんか、いろんな変なにおいが漂ってきそうなミッキー・ロークが、なんだかスゴク格好良く見えた。
ミッキー・ローク以外にも、みんな暴力的でいい。
すぐ爆破するし、クルマぶっ壊すし、鼻血出るし、ショットガンで腕を吹っ飛ばすし。イイ感じだ。
っていうわけでオレ的には、とってもフィットした面白い映画だった。
その面白さの大半は、キーラ・ナイトレイwithヌンチャクなんだけど。
でも、それだけではなくて。公式ホームページでもネタバレてるけど、真実をトレースしないで映画として作ったってところかな。
本当のドミノ・ハーヴェイも、まあ美人っていや美人なんだろうけど。
(WikipediaのDomino Harvey)
でも、キーラ・ナイトレイwithヌンチャクにはかなわんわけですよ。っていうか、現場でヌンチャク使わんだろ(笑)。
残念なのはラスト。
カスにもカスなりの…ってことなのかもしれんけど、ハリウッド的な大団円にガッカリ。
というわけで、キーラ・ナイトレイのヌンチャクとハミ尻が好きな人にはオススメ。
『ドミノ』(映画館)
http://www.domino-movie.jp/index02.html
監督:トニー・スコット
出演:キラー・ナイトレイ、ミッキー・ローク、エドガー・ラミレス、クリストファー・ウォーケン、ルーシー・リュー、他
評価:7点(キーラ・ナイトレイwithヌンチャクには10点)
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