「痛いほどに悲しい」
『ゾンビ映画大辞典』で「シリーズ最高作」とあったので、思わず観てしまった。
これは期待どおりに面白かった。っていうか、ゾンビ映画で思わず涙腺が緩むとは思わなかった。
ハッキリ言って、映画の作りは雑。ツッコミ所も満載だし、ラブロマンスに仕立てられた本作がそもそも「これがバタリアンか?」と言いたくもなる。
でも、ヒロインゾンビがゾンビになりながらも、恋人を思って自我を保ち続けようとする健気さが可愛い。
んで、空腹を抑えるために全身を切り刻み、ピアッシングしていく痛々しさが悲しい。
それでも空腹に堪えかねて、思わず人を襲ってしまうのだが、その襲われる人々が基本的に善人、っていうか主人公たちを助けてくれた人々というシニカルさが、面白くもあり悲しくもある。
んで、全身ピアスが完了してハードSMファッションに変身したヒロインゾンビのカッコ良さは、一見の価値あり。
賛否両論はあるだろうけど、オレはこの映画が好きだな。
『バタリアン・リターンズ』(VHS)
監督:ブライアン・ユズナ
出演:J・トレバー・エドモンド、ミンディ・クラーク、他
点数:7点
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