アドレナリン

「バカまっしぐら！」

「アドレナリンを出し続けないと死んでしまう」というシンプルな設定だけの映画。
　んで、アドレナリンを出し続けるために、ただひたすらに無茶なスタントばっかりやってる、かのような予告編。
　これしか手掛かりはなかったけど、なんとなくこれは面白そうだってんで観に行っていましたよ。

　んで、期待どおりのバカアクション映画でした！
　ストーリーもあるにはあるけど、とにかく「いかにしてアドレナリンを出し続けるか」だけを見せられる、ひたすらに暴力とアクションばっかりという映画。

　だが、それがいい。

　その中でも特に気に入ってるのは、病院に潜伏した主人公が手術着に着替えて、ケツを丸出しのまんま走り回るシーンだろうか。
　っていうか、この病院の前後は名シーンばっかりで、笑いの連発だった。

　あと、頭のネジが緩めの彼女と街中でヤッちゃうのも、あまりのバカバカしさで清々しい。
　生きてるって素晴らしい！
　っていうか、ここまでバカバカしいことを、それなりに金をかけて映画にしちゃうんだから恐るべし。

　ただ、終盤に唐突に精神世界系に入っちゃったのは、なんでだろう？　と首を傾げてしまった。
　なんか意味があったのかもしれないけど、分かりづらいだけだったし、オレ的にはかなりどうでも良いシーンだった。
　ここが唯一の減点ポイントかな～。

　あと、これだけノーテンキな突っ走り方をしてるくせに、ラストがちょっと湿っぽい（だけど、バカバカしい）のが、う～ん……。
　せっかくバカフルスロットルで突っ走ったんだから、アクセル全開でエンドロールに突っ込んで欲しかったな～。
　でも、バカアクションを堪能させてもらったので、かなり評価は高いです。

　――ここまで書いたんだけど。
　この映画のことを調べようと思って、公式サイトに行ったけどサイテーだ。
　なんだよ、マウスボタン連打って。ウザー。
　普通に閲覧させろよ。

『アドレナリン』（映画館）
http://www.adrenaline-movie.com/
監督：マーク・ネベルダイン、他
出演：ジェーソン・ステイサム、エイミー・スマート、他
点数：８点（邦版公式サイトは０点）