préparation~準備~
てつがくカフェ@いわての前日22日に、DANさんに確認の電話。
「明日の準備&打ち合わせは開場1時間前の17時頃で宜しいでしょうか?」
「16時頃に入って準備しようと思ってます。」
2時間も前から???
・・・さすがミュージシャン。
音響器具や長身スピーカー2台の設置、ご自身のギター、フルートとの音合わせ、リハーサル、そして今回はDANさん夫妻がお寺から借りてきた巨大スクリーンをプロジェクターを使って、当時の釜石の映像を映しながら、『命の花』を演奏していただくので、それは準備に相当時間がかかりますよね。この音響器具というのを初めて見ましたが、ピコピコと光るコンピューターなんですね。
<言葉>だけで勝負してきた私たちとは全く違う演出。人工的な器具・道具性が高いイベントの準備。勝手がわかってらっしゃる奥さまが手伝ってくれて本当に助かりました。お二人アイデアを出しながら黙々と、時に議論しながら最高のパフォーマンス性を演出することだけを考えて準備していく。DANさんの並外れた集中力、それを静かに支えるようなおくさま。そして皆をなごますような朗らかな場づくりと潜在的な牽引力。奥さまは事柄としては目に見えていない、沈黙下で起こっている文脈を読み取る能力に長けてらっしゃる・・。
私はその与えられた条件での一番ベストな空間を作るため、ほとんど話術でアイデアを出していくだけ。とても共感したのは、DANさん夫妻も、ライヴ感覚で現状を切り抜けていくセンスと柔軟さと強さとユーモアを持ち合わせていること。しっかり計算して計画を立てて来られたたであろううに、それを周囲に必要以上見せず、その当初の設計図を潔くデフォルメし、かつ最善をつくす、その現場主義的な姿勢に賢さと強さと、なにより素人の私に対する思いやりを感じました。自分が想定していた事に反することが起こったとき、それに不平不満を言うのは実にたやすい事ですが、こだわりの強い職人・アーティストでありながらそのような無駄な「頑固さ」はないのですね。DANさん&奥さまのますますFANになりました!!
ただ、しゅんのコンサート担当Kさんも巨大スクリーンは想定外だったようで、そのスクリーンを階段の広い踊り場から真向かいの、ちょうど同じ高さにかかってある丸太になんとか吊るしたかったのですが、それは断念。
しゅんの内壁が白かったのに助けられ、そこに映像を映し成功。
お互いカフェの進行・スケジュールや曲の選曲をもう一度確認。
それからDANさん夫妻は音合わせやリハーサル1FカウンターにはDANさん作の宝石たちをディスプレィ。浄法寺漆と宝石のコラボ、ラピス・ラズリのなんて美しいこと。私は鉱物の匂いが好きなので、その欲求を抑制するのに格闘。
ちゃくちゃくと配布資料とお客様の座席配置など開場づくりへ・・・・(続く)
この写真は「浄法寺漆」とのコラボで人気商品です(加賀谷昭子)。