ら抜粋し、ご紹介します。
「イエスは荒野を40日のあいだ御霊に引き回さ
れて悪魔の試みにあわれた」(ルカ4-2)
イエスは自分から荒野へ出かけられたのではない。イエスは御霊に引き回されて、むしろ無理
やり荒野に追いやられ、そこで悪魔の試みに
あわせられたのである。
御霊は、何故、イエスにそんな事をさせた
のだろうか。
ある人は、これは主権の闘いである、と言う。
イエスはこれから公生涯に入っていかれるが、
誰がイエスの主権者になる為に、この闘いは
必要であった。
イエスは、ご自身の世界における主権を自ら
神に譲った。これが闘いである。
この闘いは私達、キリスト者が死ぬまで続けて
いかねばならぬものである。自分のために神を
あがめようとする私達の生き方に対して神の為
に仕えて行く所に、信仰生活があるという事、
それが荒野の試みを神がイエスに受けさせた
理由である。
人間は誰も見映えのしない苦難の僕として
生きていく事を好まない。イエスは主なる神に
仕えていく所に、私の道があると、ご自分の道
を選びとられた。
私達は自分にとって栄光の道を選びやすい。
しかし、大事な事は苦しみの道を選ぶ事でも
ない。又、栄光の道を選ぶ事でもなく、神の
御旨に従いいく事である。
私達の感謝は、神の御旨に従っている所にこそ
起きてくる。
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40日間、イエスは何も食べず、空腹になられた
そこで悪魔のは
「もし、あなたが神の子ならば、この石にパン
になれと命じよ」 イエスは答えて
「人はパンだけで生きるものではない」
(申命記8-3)
悪魔はイエスを高い山に連れていき、世界の全
ての国々を見せて言った。
「もし、あなたが私の前にひざまずくなら、
これらの国々の権威と栄華を与えよう」
イエスは答えられた。
「主なる、あなたの神を拝し、ただ、これに
のみ仕えよ」 (申命記6-13)
それから悪魔ハイエスを宮の
頂上に立たせて言った。
「もし、あなたが神の子なら、ここから下へ
飛び降りてごらんなさい。……。」
イエスは答えて言われた
「主なる、あなたの神を試みてはならない」
(申命記6-16)