・逮捕、 ’16 7/5~8
現行犯逮捕では、特に逮捕状等はないが、「署で話を聞きたい。」と言われる。そこで出かける支度等ができると、警察官により逮捕すると言われ、手錠を掛けられる。前後等を取り固められ身柄を確保され、その直前から、動くことを禁止される。逮捕されパトカーに乗せられてから、「48時間以内に検察庁に送致する。」と言われる。と言うことはおよそ2日間である。逮捕され簡単な取り調べを受ける。逮捕が午前中であれば、その日の午後から取り調べとなろうが、午後遅くであれば、翌日の午前中からおそらく取り調べであり、午後遅くまでかかるだろう。
取り調べにあたって事前に「言いたくないことは言わなくてよいという黙秘権がある。」ことは言われる。取り調べでは、かなり細かいことまで詳細に調書に記載するため丸1日かけて調書を作成する。この事件調書はドラマ等では自白調書といっているものである。そこで主語は私は以下の事件を起こした、という記述になり、かなり取り調べに当たる刑事さんにより、文章表記を誘導される。記憶がなかったり、はっきり覚えていないことでも、相当突っ込んで聞き直される。相当きめ細かくその時のことを再構成させられ、合理的論理的に、経過時間ごとに詳細に自白と言うことになる。基本的に刑事さんが文章は作ってくれる。それでよいか念押しされる。そして文章は主観的実際的に感じているより、誇張的過激的な文章になるように刑事さんはしたがる。そりゃそうだ、一旦捕まえた以上、有罪にするため、より冷酷残酷な奴に仕立てたがりたいのだろう、また責任能力の有無を後の裁判で言われ無罪にしたくないためか、責任能力は有る、またはまるで被害や結果が分かってやっていたかのような文章にしたがる。そんなことはない計算していないと言っても、被害や結果は分かっていたはずだと言って、その文章を通そうとしてくる。刑事さんは取調室で、パソコン入力しつつ、次々経過時間ごと、文章を作ってくる。いわゆる自白調書を作るのはお手の物なので、自白調書の記述はどんどん作っていってくれる。ただし先ほど述べたように、なるべく、被疑者(まあ犯人とか容疑者のことですが、この時点では裁判にもかけられていず、容疑さえもはっきりしないので、被疑者というそうです。)が冷酷残酷で計算高い奴のような設定にしたがる。なるべく有罪かつひどいやつにしたてたいようだ。この調書ですが、事件そのものに関しての事件調書と、その被疑者のバックボーンになっている、生い立ちや環境面についての調書も取られる。これでほぼ丸1日かかる。ちなみに記入された調書をプリントアウトしてから、見せられ全文読んでから、署名捺印される。捺印は左手人差し指で黒スタンプを押す。黒スタンプはすべての用紙に捺印される。これ以外にもすべての捺印がこのやり方である。
取り調べ中は手錠を外されるが、手錠をパイプ椅子に掛けられ、手錠に付いた腰紐もパイプ椅子に括り付けられる。移動するときはまた手錠を掛けられ、腰ひもを後から引かれ犬の散歩状態である。前にも警察官がいて、前後を固められる。
取調室によっては壁に鏡が掛けられていた。たまたま移動の時、その鏡の壁の反対側の部屋が見えて、鏡のある位置の裏側のその隣室の壁にカーテンを架けられた鏡?らしきがあり、これってドラマでよく見られるマジックミラーであると判断された。
留置場の看守さんから「国選弁護士の要請書」を書いた方がいいと勧められ記入し提出した。捺印は左手人差し指黒スタンプ。国選弁護士ではなく、50万円以上の資産があれば私選弁護士になるのだそうだ。といって資産が調べられるわけではなく、自己申告である。
2日目は朝8:30から検察庁へ行く。護送車では手錠を掛けられ、専用ベストを着用し、このベストに腰紐を通せるようになっていて、後ろから紐を引かれる。前にも1名付く。更に運転手1名の、計3名で連行される。検察庁の裏の警察関係者専用入口から入る。この日は被疑者2人で、検察庁内の留置場は閉鎖されているようで、護送車内で待たせられる。昨日取られた調書も検事さんに行く。これを事前に読んで検討してから、取り調べ面談になるそうだ。そのため,連行していく警察官から「いつ取り調べになるかは全く予測不能で、ひたすら待つしかない、警察官でも分からない。6人被疑者がいてもすぐ進むときと、2人でもかかることもあり、予測不能だ。」と言われた。⒑:30頃検事の取り調べ、事実の認否があり、調書通りと認めた。主観的には現実以上にひどく書かれたはずだが、そのことは特に質問されなかった。少々ひどく書かれても、検事の方が読み慣れているのかもしれない。再犯防止のためにできることを問われた。普通は調書は1通だそうだが、この時は「特別調書」(あとで警察官は別調と言っていた。検事との面談では警察官1名も同室していた。)面談後もまだ検討しているらしく、しばらく待たせられる。戻ってきた警察官が小声で「勾留」と言っているのが聞こえた。
次は裁判所である。検事の出した案がよいか最終判断をする。裁判所でも裏口の警察関係者専用口から入る。いくつものドアを開けていく。ドアは暗号制で、見ないよう顔を別方向に向くよう指示される。エレベーター乗降もすべてドア反対の壁を向かせられる。おそらく逃走防止のためだろう。勾留質問室という牢屋みたいな部屋で待たされる。部屋の窓は鉄格子で、ドアは内側にノブがなく、外からしか開けられない構造だった。ここでも待たされた。昼時になり、警察官1名が昼食を持ってきて、この部屋で食事をした。警察官1名も一緒にこの部屋で過ごした。昼過ぎに裁判官と面談して質問され、事実認定はすぐその通りと認めた。特にこのことで質問されず、取りたてて他の質問はなかったような気がする。どうも検事の判断をあっさり認めたようだ。
次にまた検察庁に行く。ここでは警察官1名だけ入って行って、護送車内で待たされる。
しばらくして戻ってきて、用紙を見せられた。「10日間勾留」と告げられた。15:00過ぎだった。署の留置場に戻った。
・留置場、 ’16 7/5~8
逮捕された後、警察署内の留置場で勾留される。留置場内では手錠は外される。このはずす時や出かけるために手錠をかけられるときには、一連の作法?がある。
手錠を外す時には、留置場入口受付前床に両足形のマークがあり、ここに両足をそろえて立つ。看守が体側を触り身体検査をする。次に横の水道流し場の淵に両手をつき、背面を突き出す。背中を触られ、下肢も触られる。次に足の裏を見せるよう指示される。次に先ほどの両足形に戻り、両手を広げる。金属探知機のようなもので身体検査される。そして口を開け、舌を出した後、舌を上にもする。つまり舌の上下内も確認される。検査が終わると留置場内の部屋というか牢屋に入る。
留置場の時間割:
6:45起床:部屋の布団をたたみ、看守により数人ずつ部屋から出るよう促され廊下向かいの押し入れに布団を入れる。洗面、歯磨き、当日借用の本3冊借りる(コミック、小説、実用書約200冊)、数人ずつなので、マイペースに洗面はできない数分で処理する。
7:00朝食:仕出し弁当屋(○○給食)、釈放後、仕出し弁当屋のホームページを開いたが、ランチの値段は不明。献立表から察するに、おそらくレギュラーと言うオーソドックスな安い昼食が基本のようだ。献立表には昼食しか掲載されていないので、はっきりしないが、夕食も基本パターンは一緒。朝食は平日、納豆か缶詰の魚少々かメカブの小さなパックのどれか1品、味付き海苔、ご飯で、土日は食パン4枚、ジャム2つ、一口チーズ2個、サラダ等1品付。箸は留置場専用の貸し出し、コップに麦茶かほうじ茶、水がほしければ看守に申し出ると、廊下向かいの洗面所水道からコップに水を入れ、差し出し口より与えられる。他に食物がほしい人は日曜に御菓子類を注文して水曜配達となる。私物は必要な時だけ看守に申し出て与えられる。使用後は差し出し口より返却。
8:30点呼:留置場の責任者と当日担当者が全
部屋を見回りする。被疑者は正座かあぐら姿勢。体育座りをしていたら、別看守がそっと「正座かあぐら。」と教えてくれた。看守さんから命令口調で言われたことは一度もないが、被疑者が逆らえる状況は全くない。看守さんはソフト口調が多いが、身体検査等の指示は低い声が多い。全被疑者が素直である。背中にすごいタトゥー入れ墨をしている人を3人見かけたが、素直で明るかった。おそらく暴力団構成員なのでしょうが、留置場内では慣れた人ほど明るい態度で時々看守さんとも笑顔で会話してました。おそらく留置場に不慣れなごく一般的な人ではここに入れば落ち込んでしまい、死にたくなっても当たり前で、食欲無、眠れないのも当然です。しかし先述したように慣れた人たちは違う。留置場でいかに過ごすかということを知っていて、日用品をそろえ、看守さんたちとも時には明るく会話している。さしずめ適当に明るく快適な留置場ライフをいかに過ごすかを知っている。
場合によると、もっと上役の人なのか?おそらく署長さんかな、が見回りにくることがあり、点呼が9:30もあることがあった。
点呼で返事をしたら、あとで隣室の別被疑者(背中入れ墨の人)から、明るく「返事しなくてよいよ。返事する人がいるなんて驚き。」と言ってケラケラ笑っていた。
入浴は週2回:月木の午前中:呼ばれて出終わるまでが15分以内:ラスト5分前に「あと5分。」の呼びかけがある。洗髪でのシャンプー使用は週1回木曜のみ1押しのみOK。固形石鹸は与えられるので、石鹸で洗髪、身体洗い、洗顔すべて済ませていた。風呂場は一般家庭並みの大きさで、1人ずつ入りだし、7,8分すると次の人が入りだすという順番制だった。風呂場は2か所あった。朝の洗面所での洗髪は禁止で、頭皮はふけだらけでかゆくて困っていたが、どうしようもなかった。釈放直後すぐに洗髪しまくった。入浴後は衣服の着替えができる。私物があればそれでも良いし、なければ貸し出しTシャツと
ジャージズボンとなる。私物については看守さんに持ってきてもらうことになる。私物置き場は2か所あり、どちらも鍵は看守さんが持っている。どの鍵も看守さんのベルト等に固定されていて伸縮紐で伸ばして使う。1か所は小さなロッカーで文書等を検察や裁判所でもこの衣服とサンダルとなる。
これは拘置所(裁判中、容疑者)でも同じようだ。(『裁判においでよ』岡本まこ、参照)。裁判前が留置場で被疑者となる。ちなみに周辺地域での拘置所は静岡刑務所内にあるそうだ。女性留置場は清水署、富士署にあるそうだ。実刑が確定されて収監されるのが刑務所である。これは禁錮と懲役があり、禁錮は刑務所に入ることで、懲役は刑務所に入って1日8時間の労務作業を強制されることである。禁錮刑受刑者でも希望すれば労務作業はできて、約8割が請願作業を申し出るそうだ。これは退屈しのぎと社会復帰後の生活のためだそうだ。
平日1日おきに髭剃りシェーバーを使える。シェーバー使用後は水洗いをして返却。部屋は運動室で洗濯機等がある部屋。綿棒は事前購入必要。
平日午前中時々15分間、運動で運動室に行ける。運動室といっても洗濯機があるだけで、5畳ほどのスペースで体操等適当にやってよいと言われる。
12:00昼食:メニューは仕出し弁当屋(○○給食)の献立表参照、おそらくレギュラー弁当。
12:00~13:00まで場内放送でCDによるBGMが流れる。おそらく選曲は看守さんたちだろう。聴いた歌手名で分かるものは、いきものがかり、こぶくろ、山口百恵、中森明菜、B’s、夏川りみ、洋楽ロック系等もあった。そのうちラスト10分間はラジオ放送が流れることもある。
18:00夕食:昼食と同程度の弁当。19:00までBGM。
夕食後、借りていた本を差し出し口に返す。
19:15終身準備:順番で布団を取りに行き、部屋に敷く。洗面所で洗面、歯磨きをする。順番制なので、一人数分で済ませる。
20:00~21:00場内放送BGM。
21:00就寝。
弁護士との接見希望は看守さんに口頭で申し出る。弁護士との接見は警察側に拒否権がないとのこと。弁護士が来たら絶対会えるということ。弁護士接見室は狭く看守はつかないで一人で部屋に入れる。その向こうに透明仕切り板があり、弁護士と1対1で会える。ドラマ等で見られるものと同じである。終わるとブザーで知らせる。
家族知人等との面会は、平日9:30~10:45,13:30~14:45の内の15分間で、看守付き添いあり。面会者の記入した面会希望カードの氏名住所を事前に見せられ、この人と会う気があるのか問われる。また警察側に面会拒否権があることも言われる。弁護士接見室とは別部屋である。3人程度ずつ入れる部屋である。看守は面会中付き添う。おそらく不利益な発言は制止すると思われる。面会残り時間を呼びかけられる。
留置場は、空調として扇風機が付いていて風を24時間中部屋に届ける。夏場で30度越えの日は、窓を閉めて涼しかったので、エアコンが稼働していたようだ。
この署(藤松西署)の留置場は3階にあり、12号室まである。この部屋と言うか牢屋は12の小部屋に分けられた長屋みたいで、長屋全体の周囲全て廊下に囲まれている。一部屋は5畳半で半畳のトイレ付き、トイレは和式、トイレットペーパーは芯抜きで1本渡される。無くなれば申し出て補充がもらえる。手で押すと数秒水が出る手洗あり。部屋内には基本、一切の私物持ち込みはない。留置場所有の書籍約200冊うちコミックス150冊や小説30冊、実用書20冊のうち、自分で選んで毎朝3冊まで部屋持ち込み可。平日は午後にも借り直しができる。土日祝日は朝1回のみ。新聞は看守が部屋ごと順番に回覧していく。地方紙ではなく中央紙であり、関連記事やクイズ、懸賞問題等は切り取られるか、墨塗削除されている。地方紙でないのはおそらく被疑者が関連している事件の切り取りを減らしたいからだろう。順番まわしなので、夕方ごろ朝刊を読める。ここでは産経新聞だった。
日曜日に現金払いで注文できるものがある。配達は水曜だそうだ。お菓子、ヤクルト、綿棒、便せん、切手、手紙、書籍、おそらく歯ブラシもである。私物書籍は留置人番号を記入される。尚これら私物は一旦廊下のロッカーに入れられ、看守に申し出て、必要な時だけ、檻につけられた、差し入れ口から渡される。マニュアルによれば手紙は出す際、内容は検閲され、警察が不利益があると判断された物は、削除や訂正をされるとある。ペンは看守が昼間だけ貸してくれる。ボールペンで、先端部分が細長く突き出ていなくて先端が1~2mmしか出ていないものだ。そのため使用時はペンをかなり立てて使わざるを得ない。部屋内では紐は一切ないし、トイレ用タオルも20㎝四方の小さなハンドタオルである。これはおそらく自殺防止であろう。このタオルの端を金網に押し込んでぶら下げておく。時々刑務所、拘置所、留置場でタオル、紐で自殺する記事が出る。着用衣服も紐は一切ない。入所時着用していた衣服に紐があれば、抜くか、留置場用意のスウェットやジャージ着用となる。檻には鉄格子がはまり、更に1㎝四方の穴の金網で全体が覆われている。
呼名は番号で呼ばれる。私は117番だった。ここでは101~199の3桁番号だった。留置場によってこの番号は違うようだ。靴下はなく、留置場の番号入りサンダルとなる。これも逃走防止のため。ただ靴下を履いている人が1名いたので、理由を申し出れば承認されることもあるようだ。
留置場内で読書できることは先述したとおり、テレビは一切ない。
逮捕勾留されると、48時間以内に検察庁に送致されるので、1日目に警察で自白調書を取られ、2日目に検察庁、裁判所廻りとなる。
勾留延長となると原則10日間で、さらなる取り調べとなる。
逮捕されて48時間以内に検察庁送致となるので、1日目は警察の取り調べでいわゆる自白調書作りとなるが、これはとにかく概略だけでも調書を作って2日目の検察庁に持参せざるを得ないという作り方らしい。そこで勾留延長となると、さっそくもっと詳細な自白調書の作成となり、前回以上に事細かく聞き出され、刑事さんが色々文章を作ってくる。これが最低でも丸1日以上かかる。大きな事件ではもっとかかるだろう。その後状況調査書というものも作成される。これは生い立ち、環境、周辺事情等をこれまた事細かく根掘り葉掘り聞きだされ、あれやこれやと刑事さんが文章を作り出しては、これでよいか返答を迫られる。先述した如く、なるべく誇張的に沈着冷静計画的に残酷なことをしたかのような文章にしたがり、結果が分かっていて実行し責任能力は十分あると言いたげな作文となる。より有罪になりやすい文章となる。尚どのくらい取り調べをした文書を必要とするかというのは検事さんと警察とで話し合うようだ。記憶にないことでもなんでも事件にかかわることは、理詰めで再構成され、文章化され、それでよいか聞かれる。刑事さんはパソコン入力しつつ取り調べに当たる。全て打ち込み終わると、取り調べ室に別の刑事さんが来て、取り調べ用パソコンごと刑事さんが退出する。プリントアウトに行く。その間、別の刑事さんが世間話等をしてくる。印刷した調書を持って刑事さんがまた来て、別の刑事さんは出ていく。調書を読むよう促され、間違った箇所等には訂正するか、余白に書き込む。それら訂正印や、すべての書類1枚ごとの捺印、文書最後の自筆署名と捺印を黒スタンプで行う。その後、刑事さんはすべての書類を二つ折りにして各枚ごと刑事さんの割り印を押す。
その後、シミュレーションが場合によってはある。事件の再現である。警察ドラマでも時々見られる、犯行状況の再現というやつだ。写真撮影者、再現ドラマに出演する警察官、犯人は犯人役、取り仕切る責任者等で実施される。実際に犯行現場で行われることがあるようだが、警察署内の適当な場所で行われることもある。この署では7階が剣道場、柔道場で、今回はここで行われた。
別日、再度、検察庁に行き、検事さんの取り調べとなる。待ち時間は検察庁裏口横の地下への通路を通り、地下1階の留置場に入る。この日は混んでいて7人だった。検察庁入口前では女性被疑者が連行されていた。ここで更なる再延長も検討されるようだ。最初逮捕されて2日間、検察から希望が出れば延長10日間、更に再延長7~8日間、計最長20日間まで勾留できるそうだ。ただ事件によってはもっと長期間取り調べにより、勾留されているやと思われるものがあるようだが、素人なので不明。基本的にはその20日以内に起訴するか否かを決定し、不起訴なら釈放、起訴なら拘置所に送致するようだ。起訴されると、人によっては保釈可能である。保釈金は当人の年収に応じている。たいていの人は¥150万~200万位が相場らしい。
留置場と部外との行き来はかなり厳重である。外部から留置場に入るのは、警察官が留置場のドアにある小窓を開き、中の看守さんを呼び出す。そして看守さんが来ると、札を交換する。その後、内側から看守さんがドアを開く。ここで外部から連行してきた人と、看守さんとで、被疑者の引き渡しが完了する。そして、すぐドアは閉められ、被疑者は受付の床にある足型に足をのせて一連の作法を受ける。
外部に連行される際は、被疑者は一連の作法を受け手錠と腰紐を付けられ、留置場のドア手前に行く。ドアの小窓があけられ、札のやり取りがあり、OKが出ると、ドアが開く。
ドア外には、必ず警察官が6人ほどいる。取調室に行くにも、護送車に乗せられるにも最低3人で連行される。このドア周辺のガードは硬い。きっと逃走防止なのだろう。
現行犯逮捕では、特に逮捕状等はないが、「署で話を聞きたい。」と言われる。そこで出かける支度等ができると、警察官により逮捕すると言われ、手錠を掛けられる。前後等を取り固められ身柄を確保され、その直前から、動くことを禁止される。逮捕されパトカーに乗せられてから、「48時間以内に検察庁に送致する。」と言われる。と言うことはおよそ2日間である。逮捕され簡単な取り調べを受ける。逮捕が午前中であれば、その日の午後から取り調べとなろうが、午後遅くであれば、翌日の午前中からおそらく取り調べであり、午後遅くまでかかるだろう。
取り調べにあたって事前に「言いたくないことは言わなくてよいという黙秘権がある。」ことは言われる。取り調べでは、かなり細かいことまで詳細に調書に記載するため丸1日かけて調書を作成する。この事件調書はドラマ等では自白調書といっているものである。そこで主語は私は以下の事件を起こした、という記述になり、かなり取り調べに当たる刑事さんにより、文章表記を誘導される。記憶がなかったり、はっきり覚えていないことでも、相当突っ込んで聞き直される。相当きめ細かくその時のことを再構成させられ、合理的論理的に、経過時間ごとに詳細に自白と言うことになる。基本的に刑事さんが文章は作ってくれる。それでよいか念押しされる。そして文章は主観的実際的に感じているより、誇張的過激的な文章になるように刑事さんはしたがる。そりゃそうだ、一旦捕まえた以上、有罪にするため、より冷酷残酷な奴に仕立てたがりたいのだろう、また責任能力の有無を後の裁判で言われ無罪にしたくないためか、責任能力は有る、またはまるで被害や結果が分かってやっていたかのような文章にしたがる。そんなことはない計算していないと言っても、被害や結果は分かっていたはずだと言って、その文章を通そうとしてくる。刑事さんは取調室で、パソコン入力しつつ、次々経過時間ごと、文章を作ってくる。いわゆる自白調書を作るのはお手の物なので、自白調書の記述はどんどん作っていってくれる。ただし先ほど述べたように、なるべく、被疑者(まあ犯人とか容疑者のことですが、この時点では裁判にもかけられていず、容疑さえもはっきりしないので、被疑者というそうです。)が冷酷残酷で計算高い奴のような設定にしたがる。なるべく有罪かつひどいやつにしたてたいようだ。この調書ですが、事件そのものに関しての事件調書と、その被疑者のバックボーンになっている、生い立ちや環境面についての調書も取られる。これでほぼ丸1日かかる。ちなみに記入された調書をプリントアウトしてから、見せられ全文読んでから、署名捺印される。捺印は左手人差し指で黒スタンプを押す。黒スタンプはすべての用紙に捺印される。これ以外にもすべての捺印がこのやり方である。
取り調べ中は手錠を外されるが、手錠をパイプ椅子に掛けられ、手錠に付いた腰紐もパイプ椅子に括り付けられる。移動するときはまた手錠を掛けられ、腰ひもを後から引かれ犬の散歩状態である。前にも警察官がいて、前後を固められる。
取調室によっては壁に鏡が掛けられていた。たまたま移動の時、その鏡の壁の反対側の部屋が見えて、鏡のある位置の裏側のその隣室の壁にカーテンを架けられた鏡?らしきがあり、これってドラマでよく見られるマジックミラーであると判断された。
留置場の看守さんから「国選弁護士の要請書」を書いた方がいいと勧められ記入し提出した。捺印は左手人差し指黒スタンプ。国選弁護士ではなく、50万円以上の資産があれば私選弁護士になるのだそうだ。といって資産が調べられるわけではなく、自己申告である。
2日目は朝8:30から検察庁へ行く。護送車では手錠を掛けられ、専用ベストを着用し、このベストに腰紐を通せるようになっていて、後ろから紐を引かれる。前にも1名付く。更に運転手1名の、計3名で連行される。検察庁の裏の警察関係者専用入口から入る。この日は被疑者2人で、検察庁内の留置場は閉鎖されているようで、護送車内で待たせられる。昨日取られた調書も検事さんに行く。これを事前に読んで検討してから、取り調べ面談になるそうだ。そのため,連行していく警察官から「いつ取り調べになるかは全く予測不能で、ひたすら待つしかない、警察官でも分からない。6人被疑者がいてもすぐ進むときと、2人でもかかることもあり、予測不能だ。」と言われた。⒑:30頃検事の取り調べ、事実の認否があり、調書通りと認めた。主観的には現実以上にひどく書かれたはずだが、そのことは特に質問されなかった。少々ひどく書かれても、検事の方が読み慣れているのかもしれない。再犯防止のためにできることを問われた。普通は調書は1通だそうだが、この時は「特別調書」(あとで警察官は別調と言っていた。検事との面談では警察官1名も同室していた。)面談後もまだ検討しているらしく、しばらく待たせられる。戻ってきた警察官が小声で「勾留」と言っているのが聞こえた。
次は裁判所である。検事の出した案がよいか最終判断をする。裁判所でも裏口の警察関係者専用口から入る。いくつものドアを開けていく。ドアは暗号制で、見ないよう顔を別方向に向くよう指示される。エレベーター乗降もすべてドア反対の壁を向かせられる。おそらく逃走防止のためだろう。勾留質問室という牢屋みたいな部屋で待たされる。部屋の窓は鉄格子で、ドアは内側にノブがなく、外からしか開けられない構造だった。ここでも待たされた。昼時になり、警察官1名が昼食を持ってきて、この部屋で食事をした。警察官1名も一緒にこの部屋で過ごした。昼過ぎに裁判官と面談して質問され、事実認定はすぐその通りと認めた。特にこのことで質問されず、取りたてて他の質問はなかったような気がする。どうも検事の判断をあっさり認めたようだ。
次にまた検察庁に行く。ここでは警察官1名だけ入って行って、護送車内で待たされる。
しばらくして戻ってきて、用紙を見せられた。「10日間勾留」と告げられた。15:00過ぎだった。署の留置場に戻った。
・留置場、 ’16 7/5~8
逮捕された後、警察署内の留置場で勾留される。留置場内では手錠は外される。このはずす時や出かけるために手錠をかけられるときには、一連の作法?がある。
手錠を外す時には、留置場入口受付前床に両足形のマークがあり、ここに両足をそろえて立つ。看守が体側を触り身体検査をする。次に横の水道流し場の淵に両手をつき、背面を突き出す。背中を触られ、下肢も触られる。次に足の裏を見せるよう指示される。次に先ほどの両足形に戻り、両手を広げる。金属探知機のようなもので身体検査される。そして口を開け、舌を出した後、舌を上にもする。つまり舌の上下内も確認される。検査が終わると留置場内の部屋というか牢屋に入る。
留置場の時間割:
6:45起床:部屋の布団をたたみ、看守により数人ずつ部屋から出るよう促され廊下向かいの押し入れに布団を入れる。洗面、歯磨き、当日借用の本3冊借りる(コミック、小説、実用書約200冊)、数人ずつなので、マイペースに洗面はできない数分で処理する。
7:00朝食:仕出し弁当屋(○○給食)、釈放後、仕出し弁当屋のホームページを開いたが、ランチの値段は不明。献立表から察するに、おそらくレギュラーと言うオーソドックスな安い昼食が基本のようだ。献立表には昼食しか掲載されていないので、はっきりしないが、夕食も基本パターンは一緒。朝食は平日、納豆か缶詰の魚少々かメカブの小さなパックのどれか1品、味付き海苔、ご飯で、土日は食パン4枚、ジャム2つ、一口チーズ2個、サラダ等1品付。箸は留置場専用の貸し出し、コップに麦茶かほうじ茶、水がほしければ看守に申し出ると、廊下向かいの洗面所水道からコップに水を入れ、差し出し口より与えられる。他に食物がほしい人は日曜に御菓子類を注文して水曜配達となる。私物は必要な時だけ看守に申し出て与えられる。使用後は差し出し口より返却。
8:30点呼:留置場の責任者と当日担当者が全
部屋を見回りする。被疑者は正座かあぐら姿勢。体育座りをしていたら、別看守がそっと「正座かあぐら。」と教えてくれた。看守さんから命令口調で言われたことは一度もないが、被疑者が逆らえる状況は全くない。看守さんはソフト口調が多いが、身体検査等の指示は低い声が多い。全被疑者が素直である。背中にすごいタトゥー入れ墨をしている人を3人見かけたが、素直で明るかった。おそらく暴力団構成員なのでしょうが、留置場内では慣れた人ほど明るい態度で時々看守さんとも笑顔で会話してました。おそらく留置場に不慣れなごく一般的な人ではここに入れば落ち込んでしまい、死にたくなっても当たり前で、食欲無、眠れないのも当然です。しかし先述したように慣れた人たちは違う。留置場でいかに過ごすかということを知っていて、日用品をそろえ、看守さんたちとも時には明るく会話している。さしずめ適当に明るく快適な留置場ライフをいかに過ごすかを知っている。
場合によると、もっと上役の人なのか?おそらく署長さんかな、が見回りにくることがあり、点呼が9:30もあることがあった。
点呼で返事をしたら、あとで隣室の別被疑者(背中入れ墨の人)から、明るく「返事しなくてよいよ。返事する人がいるなんて驚き。」と言ってケラケラ笑っていた。
入浴は週2回:月木の午前中:呼ばれて出終わるまでが15分以内:ラスト5分前に「あと5分。」の呼びかけがある。洗髪でのシャンプー使用は週1回木曜のみ1押しのみOK。固形石鹸は与えられるので、石鹸で洗髪、身体洗い、洗顔すべて済ませていた。風呂場は一般家庭並みの大きさで、1人ずつ入りだし、7,8分すると次の人が入りだすという順番制だった。風呂場は2か所あった。朝の洗面所での洗髪は禁止で、頭皮はふけだらけでかゆくて困っていたが、どうしようもなかった。釈放直後すぐに洗髪しまくった。入浴後は衣服の着替えができる。私物があればそれでも良いし、なければ貸し出しTシャツと
ジャージズボンとなる。私物については看守さんに持ってきてもらうことになる。私物置き場は2か所あり、どちらも鍵は看守さんが持っている。どの鍵も看守さんのベルト等に固定されていて伸縮紐で伸ばして使う。1か所は小さなロッカーで文書等を検察や裁判所でもこの衣服とサンダルとなる。
これは拘置所(裁判中、容疑者)でも同じようだ。(『裁判においでよ』岡本まこ、参照)。裁判前が留置場で被疑者となる。ちなみに周辺地域での拘置所は静岡刑務所内にあるそうだ。女性留置場は清水署、富士署にあるそうだ。実刑が確定されて収監されるのが刑務所である。これは禁錮と懲役があり、禁錮は刑務所に入ることで、懲役は刑務所に入って1日8時間の労務作業を強制されることである。禁錮刑受刑者でも希望すれば労務作業はできて、約8割が請願作業を申し出るそうだ。これは退屈しのぎと社会復帰後の生活のためだそうだ。
平日1日おきに髭剃りシェーバーを使える。シェーバー使用後は水洗いをして返却。部屋は運動室で洗濯機等がある部屋。綿棒は事前購入必要。
平日午前中時々15分間、運動で運動室に行ける。運動室といっても洗濯機があるだけで、5畳ほどのスペースで体操等適当にやってよいと言われる。
12:00昼食:メニューは仕出し弁当屋(○○給食)の献立表参照、おそらくレギュラー弁当。
12:00~13:00まで場内放送でCDによるBGMが流れる。おそらく選曲は看守さんたちだろう。聴いた歌手名で分かるものは、いきものがかり、こぶくろ、山口百恵、中森明菜、B’s、夏川りみ、洋楽ロック系等もあった。そのうちラスト10分間はラジオ放送が流れることもある。
18:00夕食:昼食と同程度の弁当。19:00までBGM。
夕食後、借りていた本を差し出し口に返す。
19:15終身準備:順番で布団を取りに行き、部屋に敷く。洗面所で洗面、歯磨きをする。順番制なので、一人数分で済ませる。
20:00~21:00場内放送BGM。
21:00就寝。
弁護士との接見希望は看守さんに口頭で申し出る。弁護士との接見は警察側に拒否権がないとのこと。弁護士が来たら絶対会えるということ。弁護士接見室は狭く看守はつかないで一人で部屋に入れる。その向こうに透明仕切り板があり、弁護士と1対1で会える。ドラマ等で見られるものと同じである。終わるとブザーで知らせる。
家族知人等との面会は、平日9:30~10:45,13:30~14:45の内の15分間で、看守付き添いあり。面会者の記入した面会希望カードの氏名住所を事前に見せられ、この人と会う気があるのか問われる。また警察側に面会拒否権があることも言われる。弁護士接見室とは別部屋である。3人程度ずつ入れる部屋である。看守は面会中付き添う。おそらく不利益な発言は制止すると思われる。面会残り時間を呼びかけられる。
留置場は、空調として扇風機が付いていて風を24時間中部屋に届ける。夏場で30度越えの日は、窓を閉めて涼しかったので、エアコンが稼働していたようだ。
この署(藤松西署)の留置場は3階にあり、12号室まである。この部屋と言うか牢屋は12の小部屋に分けられた長屋みたいで、長屋全体の周囲全て廊下に囲まれている。一部屋は5畳半で半畳のトイレ付き、トイレは和式、トイレットペーパーは芯抜きで1本渡される。無くなれば申し出て補充がもらえる。手で押すと数秒水が出る手洗あり。部屋内には基本、一切の私物持ち込みはない。留置場所有の書籍約200冊うちコミックス150冊や小説30冊、実用書20冊のうち、自分で選んで毎朝3冊まで部屋持ち込み可。平日は午後にも借り直しができる。土日祝日は朝1回のみ。新聞は看守が部屋ごと順番に回覧していく。地方紙ではなく中央紙であり、関連記事やクイズ、懸賞問題等は切り取られるか、墨塗削除されている。地方紙でないのはおそらく被疑者が関連している事件の切り取りを減らしたいからだろう。順番まわしなので、夕方ごろ朝刊を読める。ここでは産経新聞だった。
日曜日に現金払いで注文できるものがある。配達は水曜だそうだ。お菓子、ヤクルト、綿棒、便せん、切手、手紙、書籍、おそらく歯ブラシもである。私物書籍は留置人番号を記入される。尚これら私物は一旦廊下のロッカーに入れられ、看守に申し出て、必要な時だけ、檻につけられた、差し入れ口から渡される。マニュアルによれば手紙は出す際、内容は検閲され、警察が不利益があると判断された物は、削除や訂正をされるとある。ペンは看守が昼間だけ貸してくれる。ボールペンで、先端部分が細長く突き出ていなくて先端が1~2mmしか出ていないものだ。そのため使用時はペンをかなり立てて使わざるを得ない。部屋内では紐は一切ないし、トイレ用タオルも20㎝四方の小さなハンドタオルである。これはおそらく自殺防止であろう。このタオルの端を金網に押し込んでぶら下げておく。時々刑務所、拘置所、留置場でタオル、紐で自殺する記事が出る。着用衣服も紐は一切ない。入所時着用していた衣服に紐があれば、抜くか、留置場用意のスウェットやジャージ着用となる。檻には鉄格子がはまり、更に1㎝四方の穴の金網で全体が覆われている。
呼名は番号で呼ばれる。私は117番だった。ここでは101~199の3桁番号だった。留置場によってこの番号は違うようだ。靴下はなく、留置場の番号入りサンダルとなる。これも逃走防止のため。ただ靴下を履いている人が1名いたので、理由を申し出れば承認されることもあるようだ。
留置場内で読書できることは先述したとおり、テレビは一切ない。
逮捕勾留されると、48時間以内に検察庁に送致されるので、1日目に警察で自白調書を取られ、2日目に検察庁、裁判所廻りとなる。
勾留延長となると原則10日間で、さらなる取り調べとなる。
逮捕されて48時間以内に検察庁送致となるので、1日目は警察の取り調べでいわゆる自白調書作りとなるが、これはとにかく概略だけでも調書を作って2日目の検察庁に持参せざるを得ないという作り方らしい。そこで勾留延長となると、さっそくもっと詳細な自白調書の作成となり、前回以上に事細かく聞き出され、刑事さんが色々文章を作ってくる。これが最低でも丸1日以上かかる。大きな事件ではもっとかかるだろう。その後状況調査書というものも作成される。これは生い立ち、環境、周辺事情等をこれまた事細かく根掘り葉掘り聞きだされ、あれやこれやと刑事さんが文章を作り出しては、これでよいか返答を迫られる。先述した如く、なるべく誇張的に沈着冷静計画的に残酷なことをしたかのような文章にしたがり、結果が分かっていて実行し責任能力は十分あると言いたげな作文となる。より有罪になりやすい文章となる。尚どのくらい取り調べをした文書を必要とするかというのは検事さんと警察とで話し合うようだ。記憶にないことでもなんでも事件にかかわることは、理詰めで再構成され、文章化され、それでよいか聞かれる。刑事さんはパソコン入力しつつ取り調べに当たる。全て打ち込み終わると、取り調べ室に別の刑事さんが来て、取り調べ用パソコンごと刑事さんが退出する。プリントアウトに行く。その間、別の刑事さんが世間話等をしてくる。印刷した調書を持って刑事さんがまた来て、別の刑事さんは出ていく。調書を読むよう促され、間違った箇所等には訂正するか、余白に書き込む。それら訂正印や、すべての書類1枚ごとの捺印、文書最後の自筆署名と捺印を黒スタンプで行う。その後、刑事さんはすべての書類を二つ折りにして各枚ごと刑事さんの割り印を押す。
その後、シミュレーションが場合によってはある。事件の再現である。警察ドラマでも時々見られる、犯行状況の再現というやつだ。写真撮影者、再現ドラマに出演する警察官、犯人は犯人役、取り仕切る責任者等で実施される。実際に犯行現場で行われることがあるようだが、警察署内の適当な場所で行われることもある。この署では7階が剣道場、柔道場で、今回はここで行われた。
別日、再度、検察庁に行き、検事さんの取り調べとなる。待ち時間は検察庁裏口横の地下への通路を通り、地下1階の留置場に入る。この日は混んでいて7人だった。検察庁入口前では女性被疑者が連行されていた。ここで更なる再延長も検討されるようだ。最初逮捕されて2日間、検察から希望が出れば延長10日間、更に再延長7~8日間、計最長20日間まで勾留できるそうだ。ただ事件によってはもっと長期間取り調べにより、勾留されているやと思われるものがあるようだが、素人なので不明。基本的にはその20日以内に起訴するか否かを決定し、不起訴なら釈放、起訴なら拘置所に送致するようだ。起訴されると、人によっては保釈可能である。保釈金は当人の年収に応じている。たいていの人は¥150万~200万位が相場らしい。
留置場と部外との行き来はかなり厳重である。外部から留置場に入るのは、警察官が留置場のドアにある小窓を開き、中の看守さんを呼び出す。そして看守さんが来ると、札を交換する。その後、内側から看守さんがドアを開く。ここで外部から連行してきた人と、看守さんとで、被疑者の引き渡しが完了する。そして、すぐドアは閉められ、被疑者は受付の床にある足型に足をのせて一連の作法を受ける。
外部に連行される際は、被疑者は一連の作法を受け手錠と腰紐を付けられ、留置場のドア手前に行く。ドアの小窓があけられ、札のやり取りがあり、OKが出ると、ドアが開く。
ドア外には、必ず警察官が6人ほどいる。取調室に行くにも、護送車に乗せられるにも最低3人で連行される。このドア周辺のガードは硬い。きっと逃走防止なのだろう。
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