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シロガネの草子

皇后様、御入内時の御唐衣裳(おんからぎぬも)



 皇后様の唐衣裳を御紹介します。わざわざシロガネが書くまでもなく両陛下は平成5年(1993)6月9日に御結婚なされました。誠に目出度い限りです。その時「結婚の儀」の御時(おんとき)に皇后様が、御召しの唐衣裳をご紹介します。

両陛下の御成婚の時の御装束です。



 こちらは、皇后様御召しの唐衣裳。大変見事な御装束の飾り付けで唐衣裳の着付けをされた人の技術の高さが伺われます。


▪御唐衣 青襲(表、裏共に青)
  経青緯青の織りに亀甲文様の地文に白色のかに梔子紋の上文の生の二陪織物 
   裏地 青地の小菱文様の生の固織物
  

▪御表着 梔子襲(表、裏共に黄)
  経緯共に黄の織りの若松菱地文に紅色の尾長鳥に南天の丸紋の上文の生の二陪織物
  裏地 黄色の生絹

▪御打衣
  濃色の無地の綾織物

▪御五衣 花橘襲 
  表地 濃山吹、山吹、白、青、薄青地の忍冬立涌文様の固織綾
  裏地 表と同じで生平絹

▪御単衣
  濃色の幸菱文様に生の固織物


▪御長袴                            
  濃色の精好 



▪御裳
  白地のこめ織りの三重襷文様に桐竹鳳凰の地摺り


 皇后様の御唐衣裳の着付けは、もう例えようもないほど完璧な美しいものだと思います。シロガネは、初めて御成婚の写真を見まして、この皇后様の御唐衣裳の美しさに強い印象を受けました。


 特にエリの打ち合わせが完璧に綺麗に揃っているのを、何度見ても見飽きないほどでした。こんなに綺麗に揃うものかと思いまして、(さすが皇太子妃の十二単の着方は違うな~なんてきれいな雅子様だろう)とまだ10代だったシロガネは、正直に素直に思っていました。皇后様は、あの当時本当に御きれいな盛りでしたから▪▪▪。


 (それに引き換え紀子様のエリは何でああなのだろう、全然重ねの色目が分からない、何でああも、だらしない着方をしているの▪▪▪▪)当時からこんな風にマジ不思議な思いで、秋篠宮両殿下の御成婚の写真を眺めていました。

 しかし、現在こうして写真を見ますと、皇后様のこの御唐衣裳の完璧な着付けは、本当に美しくて、着付けを担当された人の大変な技術の高さを伺えますが、その完璧で美しすぎる着付けの御装束のせいで、肝心要な皇后様御自身が、この素晴らしい御唐衣裳の装束を御召しになられている感じは、余りありません。

 なんか、装束を御召しになっておられるより装束を引っ掛けていらっしゃる様な感じがします。装束が皇后様を着ているような▪▪▪▪変なおかしな例えをするならば、皇后様御自身が衣紋掛けのような気が▪▪▪▪そして、完璧な着付けの御唐衣裳が、かなり前面に出てきてしまって要るような気がします。こうして、見ますとそう思います。


 それと、御写真の画像が、秋篠宮皇嗣両殿下の写真よりも画質が劣って要るような気がします。皇嗣両殿下の写真は、装束の地文などの文様
が、鮮明に写っております。ほんとに絹の光沢までも、感じられます。


 しかし、両陛下の御写真はそれが余り感じられません。皇后様の御表着の地文もはっきりとわからず、御写真の質が随分と違うなと思っております。


 同じ「毎日新聞社」なのですが▪▪▪▪▪多分、東宮家と宮家の差の違いなんでしょう。


 でも、どのような事にしろこの時、御幸せならそれでいいと、シロガネ個人は思います。それからはもう▪▪▪▪イロイロとありましたからね。


 そのイロイロを物心つくか、つかぬ頃よりもっとも間近で、ご覧になられていた両陛下の愛の象徴でいらっしゃる皇女敬宮様。天皇にお成りにならなくとも、両陛下をもっともお側近くでお支えするという宮様でしかお出来になれぬ大役があります。





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