こちらの檜扇は、平成の御大礼の際に上皇后様、御使用のもの。
こちらの画像は上皇后様、平成26年(2014)、80歳の御誕生日に際して公開されたものです。
次に上皇后様の十二単を紹介します。
御唐衣
白地の小葵下文に紫色向鶴の丸上文の二陪織物
裏地 紫平絹
御表着
白萌黄地の三重襷の下文に萌黄色の白樺御紋上文の二陪織物
裏地 白萌黄平絹
御打衣
深紫の無地綾織物
裏地 深紫の平絹
御五衣
紅地の松立涌地文の固織物
裏地 紅平絹の裾濃
御単
紅の幸菱文の綾織物
御裳
白地の三重襷の綾織物に松に鶴文様描絵
平成の御大礼の十二単は、大正、昭和の御大礼の十二単とは、御唐衣
の裏地の色や上文、表着の色や、上文などが違います。これには上皇后様の御好みや、平成という新たな時代に添って現在風な美意識でもって調進されたとの事です。(参考、天皇陛下御即位10年特別展より)
平成の御大礼から29年の年月が、流れて▪▪▪▪
令和元年(2019)、5月8日に「賢所▪皇霊殿▪神殿に期日奉告の儀」に御出ましになられた皇后様。小袿、五衣を御召しになられていらっしゃいます。
令和の御大礼は皇后様には、御成婚以来の晴れ姿となります。どんな色目や紋様などの十二単を御召しになられるのか、とても楽しみです。