「我が身をたどる姫宮」 其の17 - シロガネの草子姫宮様の父君の皇嗣殿下のお誕生日は、先の御代の東宮殿下と同じ規模で例年行われておりました。それ故に当日は、皇嗣邸は、大変な賑わいでした。皇嗣殿下は、宮殿下の時代から色々と交流関係が幅広くいらっしゃいましたので、お茶会等でお招きするお客人が、とても多いのです。姫宮様は、姫宮様のご夫君と共に当然、当日は皇嗣邸へ行かれ、父宮様に、お祝いを申し上げ、お茶会等の祝宴も参加されるのです。ですので、お住まいの地方から前日には、上京されて当日に備えられるのです。その年の3月に姫宮様は、とうとう・・・・・・・「意地と執念)を実らせてご結婚されました。そしてそのお相手は・・・・勿論、姫宮様が青春の全てを捧げ尽くした人です。国民に対しての「それ相応」の説明も曖昧のままでしたので、姫宮様の行く末を不安に思う多くの心ある国民の・・・・・...「我が身をたどる姫宮」其の17「我が身をたどる姫宮」 其の17 - シロガネの草子