ドキュメンタリー映画は、色々ありますが、音楽ファン、とりわけロックファンなら文句なく楽しめる映画それが「ゲットラウド」です。
ヤードバーズ、レッドツェペリンのジミーペイジにU2のジ・エッジ、ホワイトストライプスのジャックホワイトと、世代を超えたギタリスト三人が集まった。
それだけでも、ロックファンならしびれるでしょう。そんな三人が、音楽を通して自分の生き様を語り、ギターを紡ぎながら語り合う。
その光景は、目をキラキラさせた無邪気な三人のロック少年の姿です。
三人の超絶ギタリストが集まったわけですから、自らがあみだしたギターテクは、もちろん音楽のルーツに、今日の人気ギタリストしての歩み等、すべてが釘付けの映画でした。
茶々丸オヤジが、もっとも興味深かったのは、一番年長者のジミー・ページが、今も新しいことに挑戦しようとする革新者であることと、一番若いジャック・ホワイトが、自らの音楽のルーツであるブルースを、今に昇華しながら原点回帰していることが、とても興味深く、ジャックホワイトが、アメリカのルネサンス的人物と評される所以を感じました。
また、ジ・エッジの語り口と物腰の低さに反して、彼のギタリストしてのコンポーザー振りが目を惹きました。
多種多様な音楽が存在する世界の中にあって、もっとも、変化に富み、もっとも刺激的な音楽、それがロック、ロックギターの存在であると確信する映画でした。