昨年、裁判員制度が成立し、4年以内に導入される。
対象となる事件は、殺人、傷害、強盗、放火などのかなり刑の重い事件が対象となっている。
無作為に選ばれるので、僕が選ばれる可能性も多い。
個人的な見解を述べれば、裁判員に選ばれたら拒否するつもりでいる。
その理由は、本来公平、中立にあるべき裁判官が実に曖昧に事件を断定し有罪を前提に行っている事実を映画「それでもボクはやってない」を観て感じたからだ。
裁判官の資質の向上を前提にて裁判員制度があるなら納得ができるが、現状の裁判員制度では、最終判断は裁判官に委ねられてしまうからだ。
この作品、痴漢冤罪を掛けられた青年がいかにして無実を証明するかが詳細に描かれている。
一方で、裁判官にとって軽犯罪などは、出世の材料にもならない取るに足らない事件と決め付け有罪を前提にしていかに早く解決させていくかを描いている。
以前某番組で、政治評論家の三宅氏が裁判官を「常識良識のない無知な輩」というような趣旨で述べていたが、確かに自己の正当性を判決を後ろ盾にいかにうまく述べるかが、裁判官としての資質のように思えてくる。
その意味で、聖域のように感じていた司法の人々の姿を知る意味でも、この作品は実にわかりやすく伝えていた。前作ほどの話題性はないが、ぜひDVD発売で再評価され、裁判員制度はもとより裁判というものを考えるべき作品としてぜひ観てほしいものだ。
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