映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ベタな話題で「君の名は。」です。
どうしても、アニメ作品に関しては時流に乗れないところがあって、今まで観てなかったのですが、今回は内容に関しては紹介することもなく、ただヒットの理由など知りたいなと思って見てました。
ご存知の方は多いと思いますが、プロデューサーは川村元気さん。電車男、告白、宇宙兄弟、世界から猫が消えたならなど、数々のヒット作品を生み出したプロデューサーです。彼の作品の特徴として、今の時代性をうまくとらえて、制作者とタッグを組んで、役割分担を明確にしている点が大きいかと思います。
君の名は。では作品のイメージをRADWIMPSによりオリジナル化したところがすごいなと思います。スト―リーの節目、節目で映像とイメージ化された音楽はうまく溶け合って心地が良く、視覚と聴覚が重なるようにハーモニーを奏でているようでした。
新海誠監督のプロフィールを見て改めて思ったのは、この作品が彼の原体験に基づいていること。長野県で青春時代を過した原風景と上京後の都会の風景を、男女の主人公が入れ替わることで交錯させ、科学に詳しい部分が作品の中核である隕石落下事故など、うまく生かされているなと思いました。また、宇宙と民俗神話の神秘性を組み合わせたところや二人の間にある時差も、ある意味で不可思議さを、もたらしているなと思います。そして何より、こうしたスト―リーは、実写では幼稚な感じになりがちでアニメだから成立すると強く思いました。
僕は一度だけで満足ですが、多様な要素がちりばめられたことで、興味がまし新しい発見を感じるからこそ、この作品が多くのリピーターを生みメガヒットにつながったのも納得がいきました。