映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、新感染エクスプレスのマ・ドンソク主演のアクション作品「無双の鉄拳」です。
今回の作品は、かつての日本の昭和のアクション映画を彷彿とさせる韓国のアクション映画です。マ・ドンソクは、韓国を代表する俳優ですが、そのスタイルと風貌は、現在の日本ではあまりお目にかからない俳優かと思います。しいて言えば、日活の時代の勝新や宍戸錠って感じでしょうか。今回の作品は、マ・ドンソクのためにできたようなアクション映画。監督のキム・ミンホは5年の間ドンソクと話し合いながら作り上げているそうで、初監督作品となっています。
物語は、かつては闇社会で雄牛と恐れられた男ドンチョル、今は闇社会から抜け出してくれた妻とつつまじく生活をしていたが、あるビジネスのトラブルで妻が誘拐されてしまう。ドンチョルは、妻を救い出すために、仲間の力を借りながら、素手の鉄拳ひとつで立ち向かうという内容です。
内容はいたってシンプルですが、この作品の肝はドンソクのアクション。最初から最後まで武器を持たずおのれの肉体だけで立ち向かう潔さ。そこのところノワールアクションとは異なるところで表題の無双の鉄拳のタイトル通り、技なしの拳で戦っているところが、痛快さにつながっています。
新感染エクスプレスでも身重の妻をゾンビから素手で立ち向かうアクションでしたが、今回は、誘拐事件とあってアクションに重きがおかれています。ハリウッドでも、そのキャラクターが注目されていてポスト・ドウエイン・ジョンソンの呼び声も高いドンソクの今後の活躍にも注目です。