女子に支持され、ロングランヒットを続けている角田光代原作の恋愛映画「愛がなんだ」をオヤジがまじめに鑑賞してきました。
昨年ブームを巻き起こした「カメラを止めるな!」の続けとばかり、女子に支持されてロングランヒットを続けている本作。原作は、八日目の蝉や紙の月なども映画化されている角田光代の2002年の作品を今泉力哉監督に今や映画では欠かせない若手の一人成田凌と朝ドラのまんぷくでは、福ちゃんの妹タカを演じていた岸井ゆきのが友達以上恋人未満の微妙なカップルを演じてます。最近の成田凌の主人公に乗り移るかのような演技は秀逸で、自己中で優柔不断ぶりが秀逸で、そんな男にほれ込み、好きな相手を全肯定し、そんな自分に微塵の疑いもない主人公のキュートな姿が昭和的に見れば暗さの漂う一途な女とは違うスタイルで、岸井ゆきの唯一無二のキュートさと相まって、スクリーンのテルコに惚れてしまいました。
28歳のOL山田テルコは、友人の結婚式の二次会で意気投合したマモルに一目ぼれし、親密な関係に。マモルにのめりこみ仕事もクビになり、恋愛一途でマモル中心に生活を送るテルコを中心に、乃木坂46出身の深川麻衣演じるテルコの友人の葉子と彼女を一途に思う都合のよい男ナカハラを演じる若葉竜也の恋愛事情を絡めながら、タイトル通りの愛がなんだの青春恋愛劇が展開されて実に面白い作品です。
誰もが感じる恋愛観やお前が言うか?と突っ込みどころも満載で、それでいて自らの身に置き換えてみると、アリだったり経験済みの恋愛エピソードが満載なのが、この映画支持されているのかなと思います。恋愛って復習しても同失敗を繰り返すところがありませんか。たぶん、失敗しなかったら、今の僕はないなとも思います。そんな懲りないテルコとナカハラの愛する人への思いが、象の飼育と写真展を通じて、懲りない二人だけど二人の心の温かさシンパシーを感じました。
マスコミの話題は、女子の支持に集中してますが、一つや二つ脛に傷持つ男なら、この映画絶対楽しめると思います。