今回はヒュー・ジャックマン主演のSFサスペンス映画「レミニセンス」を観てきましたのでご紹介します。
舞台は温暖化の影響で多くの都市が水に覆われた近未来都市。ヒュージャックマン扮するニックは記憶潜入=レミ二センス装置でクライアントの幸せな記憶を蘇らせる仕事をアシスタントのエミリーと共に行ってます。
ある日、検察から瀕死の重傷を負った新興の麻薬組織の一員の記憶に潜入し組織の実態を暴いてほしいと依頼を受けます。彼の記憶を辿るうちにクライアントでニックと恋仲になり突然行方不明となったメイが組織と関わっていることを知ります。
事件の真相を自らが装置の中に入り、メイの過去を辿りながら組織との関係を突き止めようとするニック。仕事そっちのけでメイの行方を追う恋患いにも似たニックの心理描写を利用しながら組織の解明と陰謀を暴いていく内容ですが、前評判では、過去と現在、そして未来がレミニセンスによる観る人が騙される超大作の触れ込みでしたが、筋道をちゃんと辿っていくと事件の真相が明確になるシンプルな内容に思いました。
ラストでは女性監督らしいラブロマンスな結末となっていますが、視点を変えると内容的にはもっと濃い内容に収まるのかと思います。今回の作品は恋に溺れた男が装置を使って執拗に女を探し求める執着心あってのドラマ展開です。大抵の男は恋は成就せずですが果たしてニックの結末はいかに。