このブログを読んでる方なら、僕が道すがらによく訪れるメナード美術館に愛着を持っていることはご存知かと思います。
その年の最後を飾る展覧会としてコレクション展が開催されるのですが、そこで初公開のコレクションが披露されています。今回は、美しいとき、美しい人をテーマに10月1日から12月23日まで開催されています。
当館の幅広いコレクションをテーマに基づいて、ヨーロッパ、日本の近代絵画や日本画、工芸のコレクションが展示されています。
今回初公開となった作品は、ルネ・マグリットのグワッシュ作品「宴」とレオナール・フジタの油彩画「横たわる裸婦」の2点。
マグリットは先日東京と京都で行われた大規模な展覧会もあり、また、フジタも公開中の映画や展覧会も各所で行われて、今もっとも注目を浴びている画家の一人です。
マグリットの「宴」はグワッシュ作品ながら、本来は木々の背後に沈みゆく太陽が、木々の前に現れたマグリットのだまし絵の特色が顕著な作品で、また、日没の風景としても、今回の美しきときのテーマにもあった不思議な作品でした。
フジタの油彩画「横たわる裸婦」は、フジタのパリでの人気を不動にした代表的モチーフで、乳白色の下地に白い肌の裸婦に繊細な描線、ブロンドの髪、薄いピンクの唇、目元の淡いブルーが、白い世界をより引き立ていました。
ぜひ、この2点と共に美しい時間を楽しんでみてください。