懸念はある。
ただ、選択は重い。
「ガンダムG40」として、以前に世界的な工業デザイナーによりデザインされた「RX-78-2」は、流石にどうか?と言う感じはした、訳だが。
新たにまた、「ビヨンドグローバル ガンダム(以下BGガンダムと略)」として、リデザインされた「RX-78-2」が、立体化、6月6日に発売、という運び。
個人的な?主観で、「新たなるガンダム」その模索、という方向の気はする訳だが。ともかく問題がある、”今まで”のガンダムのデザインそのままでは、どうしても最後に「自称神」の神判を仰ぐ、事に成ってしまう。”そこ”に居る存在がどうにも…端的に言えばあの「新聞記者」売春婦を強姦し自殺させ、それを権力に寄生し隠蔽させた、と言う”それ”に通じてしまう、主観では。
「今まで通りで良いだろ」
「そうですよね?」
そう、その新聞記者が笑う様が、微妙に我慢出来ない。
で、その辺で、「BGガンダム」には?その雰囲気が薄い…多分、無い。主観的にかなり自分のベクトル、「ガンダムとは紛争解決機構である」その理解に通じ、”これ”を選択できるなら、例の新聞記者、その影は無視?出来る、が。
現状、売り上げやカウンタ類の”数値”が、殆ど当てに出来ない現実はある。スポンサーが居れば売り上げは出るし、カウンタ数値の加算は容易、抑止も出来る状況。その上で、”これ”を「次のガンダム」として選択する理由、それは何か?ではある。
疑問も多々あるが、実際に立体化されたデザインは、結構悪くない。
まず、ビームライフルの迫力はある、「連邦のMSは戦艦並みのビーム兵器を持っていると言うのか!?」に、デザイン的に合致する大きさと造形、それは非常に目を引く。上半身のボリュームや腕の大きさは、”それ”を運用する事を考慮したとしたら道理の通るデザインで有り、つまり「動力パイプを引きちぎった!?」に理由はある訳だ。それでいて今まで通りのガンダムをそれほど崩してる訳でも無い・・・雰囲気は良い。
しかし、やっぱり「…これ、コアファイター入ってるの?」には、大いなる疑問ではある。ただ、この腰のイメージは、かつての1/100ガンダムを連想する、「むき出しのコアファイター」を想起させはして。腰の細さは鉄血の「ガンダムバルバトス」で通ってしまっているので、細い事はさほど問題ではなく。デザイン上、今の所は明確では無い、が。これにコアファイターを導入できない訳でも、無さそう。
下半身の造形も、上半身を支え運用する上で説得力のある感じに纏まってて、悪くは無い。ともかく劇中の幾つかのイメージを想像すると、割と悪くない、特にビームライフルを撃つシーンには、迫力と説得力は出そう。この辺はG40ガンダムにはちょっと想像し難い部分で、前身のまとまりは悪くも無い、気はするが。
利益が出れば、その後も有りそうな気もする。”これ”を土台にして、「機動戦士ガンダム」のストーリーをほぼ改変せずにそのままリライトする、と言うのは結構、欲求でさえある。ただ、その時は、ザクに限らず数多のMSを、殆ど全てリデザインする事に成らないか?と思うと、そこには微妙さも、感じないとは言えない。
…しかし、今までのデザインでは、最後に自称神が出てくるのだ。
これで行くしかない、と言う主観には成る、のだが。
「すると、今までのプラモデルは?」
その時の喪失その他は、無視出来るのか。
懸念してた何かが不意に、そこに有る。