今日もあご日和

~夢とイマジネーションのアゴランドにようこそ~

ある男の人生③

2005-11-28 00:02:21 | Today's Events.
あ~カゼひいてるなぁ。
1日ずっと36.8度くらい。
普通は36度だから大したことないっちゃない。

最近ジム行ってなかったから行ってきたけど動きすぎた
これは明日筋肉痛だな。
あさってかもしれないが…。
明日も会社休みたいYO


んで、今夜の第3話は果たして。
誤解してほしくないのは特にツライと思って来たわけではないからね。


父の実家は横浜のシーパラの近くであった。

父の実家についた男は荷物の運び出しを手伝っていた。

その日は彼の実家には泊まらずに母のところに戻ることになった。

実家に着いてからずっと電話が鳴っていた気がする。

まだ、携帯電話が普及していなかった時代。

もし、あの時携帯があったとしたら
彼女にとっては便利なモノであり、
彼にとっては迷惑なモノになってたであろう。

彼は電車で途中まで男を送った。

彼女はその電車の乗り換え駅で男を待っていた。

男は母の家に帰った。

その後のしばらくの生活をどうしていたのかは良く分からない。

間違いなくその日から彼と彼女がしばらく会わなくなった。

男がどちらの家に住むか?

決定権は男に委ねられていた。

男は意外にもすっかりと答えを出した。

男は母の実家、早稲田でその後の生活をすることにした。

理由は「学校に近かったから。」

あと、彼の方に住めば厳しく育てられると思ったからである。

それから数回、彼と2人で会うことがあった。

どちらの親からも聞くことは「相手の話はあまり聞くな」ということだった。

相手が何を言ってるのかということを男伝いに聞いていた。

スパイになった気分だ。

その頃、男は気を使うということを覚えた。

どちらの意見も100%相手には伝えなかった。

包みながら、たぶらかしながらの会話であった。

男は何でこんなに親に対して気を使わなければならないのかと思ったことであろう。

ただ、面倒臭かった。


学校ではそのような状況が男に起きているということは誰も知らずに時間が流れていった。

男はそのようなことを誰にも話さなかった。

中学1年に話したところで解決にはならないし、信頼できるやつなんか、
学校に入ったばっかしでその頃いなかった。

話したとしても、おそらく同情されるだけだと思っていた。

同情はキライだった。

同情した人は自分が少し優越感に浸れると思っていた。

「自分じゃなくて良かった」と。

偽善者になっている気分がしてどうもキライだった。


男は他の学生とは異なった人生を歩き出したことに男はちょっとしたおもしろさを感じ始めた。

結局、男の口から言わなければ誰も男の人生を知らないまんま。

誰も男の変化には気が付かない。

男もそういう雰囲気を見せなかったんだけど。

男はこの世の人達というのは表面に見えていることで判断して
友達になったり、遊んだり、話したりしてるということを気が付いてしまった。

相手の想いとか考えをもとに付き合っているわけじゃないみたいだ。

みんな、ヒトとうまく付き合っている姿を良く見てきた。


それが悪いとか言ってるわけではない。

否定してるわけではない。

みんなの目線からちょっと外れたところから見て、感じただけ。


その学校の学費は彼が100万。

彼女が残りの分を払うということに決着がついたみたいだ。

納入の時期になると毎年、一騒動があったりなかったりだった。

どちらがどれだけだすか。

結局、トラブルはカネ。

彼らの頭の中にはカネのことでいっぱいであっただろう。

彼らがカネのように男に対して親身になって考えたことはこれまでほとんどなかったと思う。

成績も平均ぐらいであったが、厳しく言われた記憶もない。

男が気が付かなかっただけなのか。

とにかく彼らにとって教育とはカネの話なのだ。

続く…。