眠い。
今日は早く寝よう
と思っても結局いつもと同じ時間なんだろうな
第4夜はスターウォーズからしたらもう第5話ぐらい。
男は中学3年ぐらいになっていた。
あれはひい婆ちゃんの何回忌だっただろうか。
メシを食べに行く為、道を歩いていた。
そんなとき親戚からこんなようなことを言われた。
ぐれなくて偉かった。
親戚からはそのように思われていたことを始めて感じた。
不良になる、ならないで判断される。
不良になれば、やっぱりそうかなんて言われていたのであろうか。
なんかそんなことで人生を判断されるなんて切なかった。
結局、結果なんだな。
世の中そんなもんだと思った。
その後、男はそのまま高校に入学し、S間のパシリをしたり
N井のパンチをくらいながら卒業を迎えるのであった。
その頃、家では祖父が大変なことになっていた。
ある日突然、祖父がしゃべれなくなった。
自分の力で動けなくなった。
脳梗塞である。
男が「祖父が話せなくなった。」と言っても
最初、母は笑っているだけであった。
冗談だったと思ったらしい。
祖父は治療後、特養老人ホームに入ることになった。
結局、病気は完治しなかった。
その日以来、祖父が家に帰ってくることはなくなった。
祖父が亡くなったのは去年。
病気で倒れてから10年近くベットの上で過ごしたのだ。
話せないし、手足もろくに動かせない。
生きている感じはしなかったのであろう。
最後の10年間は辛かったに違いない。
最後にもボケてたけど。
家には男と母と祖母の3人になった。
男が大学に入りしばらくすると引越ししなくてはならなくなった。
実はもう早稲田の家には住めなくなったのだ。
6階建てのマンションの5階以下は郵政省の所有物。
6階のみが自分らの所有物だったのだ。
郵政省から6階部分を売って欲しいということが以前からあった。
学校の購買で母らは働いていたが、学校自体が引越しするということになった。
結局、家族らは学校についていき、自らも引越しという道を選んだのである。
学校について行けば今よりも収入が減ることは分かっていた。
それでも何十年間もやってきたのだからついて行くことを彼女らは選んだ。
そんな中、祖母もまた病気になった。
過呼吸症候群にかかった。
また、軽いうつ病にもかかっていた。
激動する周囲についていけなくなったのだろう。
祖母の容体は引越しても変わることはなかった。
また男も引っ越すことに少し寂しさを感じていた。
生まれてずっと生きてきた場所を離れる。
その場所は改装されて誰かに貸し出される。
すべての想い出がなくなるということを意味していた。
なんとも言えない感じだった。
あの部屋の感じや広さや昔あった暖かさはすべて頭と心の中でしか存在しない。
19年という期間は短いようで長い月日だったのだ。
その場所を離れ違う場所に家は移ったが、今でも地元は早稲田だと思っている。
いつかまた帰りたい。
あの場所へ。
今日は早く寝よう
と思っても結局いつもと同じ時間なんだろうな
第4夜はスターウォーズからしたらもう第5話ぐらい。
男は中学3年ぐらいになっていた。
あれはひい婆ちゃんの何回忌だっただろうか。
メシを食べに行く為、道を歩いていた。
そんなとき親戚からこんなようなことを言われた。
ぐれなくて偉かった。
親戚からはそのように思われていたことを始めて感じた。
不良になる、ならないで判断される。
不良になれば、やっぱりそうかなんて言われていたのであろうか。
なんかそんなことで人生を判断されるなんて切なかった。
結局、結果なんだな。
世の中そんなもんだと思った。
その後、男はそのまま高校に入学し、S間のパシリをしたり
N井のパンチをくらいながら卒業を迎えるのであった。
その頃、家では祖父が大変なことになっていた。
ある日突然、祖父がしゃべれなくなった。
自分の力で動けなくなった。
脳梗塞である。
男が「祖父が話せなくなった。」と言っても
最初、母は笑っているだけであった。
冗談だったと思ったらしい。
祖父は治療後、特養老人ホームに入ることになった。
結局、病気は完治しなかった。
その日以来、祖父が家に帰ってくることはなくなった。
祖父が亡くなったのは去年。
病気で倒れてから10年近くベットの上で過ごしたのだ。
話せないし、手足もろくに動かせない。
生きている感じはしなかったのであろう。
最後の10年間は辛かったに違いない。
最後にもボケてたけど。
家には男と母と祖母の3人になった。
男が大学に入りしばらくすると引越ししなくてはならなくなった。
実はもう早稲田の家には住めなくなったのだ。
6階建てのマンションの5階以下は郵政省の所有物。
6階のみが自分らの所有物だったのだ。
郵政省から6階部分を売って欲しいということが以前からあった。
学校の購買で母らは働いていたが、学校自体が引越しするということになった。
結局、家族らは学校についていき、自らも引越しという道を選んだのである。
学校について行けば今よりも収入が減ることは分かっていた。
それでも何十年間もやってきたのだからついて行くことを彼女らは選んだ。
そんな中、祖母もまた病気になった。
過呼吸症候群にかかった。
また、軽いうつ病にもかかっていた。
激動する周囲についていけなくなったのだろう。
祖母の容体は引越しても変わることはなかった。
また男も引っ越すことに少し寂しさを感じていた。
生まれてずっと生きてきた場所を離れる。
その場所は改装されて誰かに貸し出される。
すべての想い出がなくなるということを意味していた。
なんとも言えない感じだった。
あの部屋の感じや広さや昔あった暖かさはすべて頭と心の中でしか存在しない。
19年という期間は短いようで長い月日だったのだ。
その場所を離れ違う場所に家は移ったが、今でも地元は早稲田だと思っている。
いつかまた帰りたい。
あの場所へ。