趣味の天気❄️🌸

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前線は暖かい空気と冷たい空気の境界線☀/☁

2020-08-30 22:35:49 | 日記

今日は、兵庫県西脇市では39.2℃まで気温が上がるなど、西日本を中心に猛暑が続いた一方、北海道上士幌町のぬかびら源泉郷では、最高気温が11.0℃までしか上がらないなど、北日本では肌寒い一日となりました

その原因は、北からの冷たい空気南からの暖かい空気の境界がちょうど青森県辺りになったためです。

見出し画像の天気図上では、それがちょうど前線という形で表現されています。

(画像は全て気象庁ホームページより)

そして、天気図と同じ12時現在の気温の様子がこちらです。

ちょうど青森県から岩手県北部を境に、それより北側では25℃以上の地点がほとんどないことが分かります。

見やすいように、東北北部の気温を拡大すると、

青森県内では日本海側の深浦のみ25℃を超えていて、それ以外の地点では20℃にも満たない所が多くなっています。

また、岩手県内も盛岡付近を境に、それより北にある地点では25℃未満の気温となっています。

さらに、そのときの風の様子を見てみると、

気温が低い地点では北~東寄りの風が吹いており、気温が25℃以上まで上がっている地点では南寄りの風が吹いていることが分かります。

ここで、もう一度天気図を見てみると、

北海道の北に高気圧、沖縄の南に台風9号が位置しており、北の高気圧からは冷たい空気が、南の台風からは暖かい空気が、それぞれ日本列島上に吹き込んでいます。

それがぶつかり合う地点が、天気図上の停滞前線ということになり、前線周辺では雨雲が発達して大雨になった所もありました

明日は、台風が北上する一方で、北海道の北には、まだ高気圧が居座るため、引き続き東海から西の地方では猛暑に、北海道~岩手県にかけては涼しい一日となりそうです


北海道・東北地方の歴代最高気温ランキング(各道県ベスト5)part2⤴

2020-08-24 23:44:18 | 日記

昨日は、北海道上川町で4.9℃まで最低気温が下がるなど、残暑が続く中にあっても北の方から徐々に秋の気配が近づいてきているようです

(画像は気象庁ホームページより)

さて、だいぶ日にちが開いてしまいましたが、今回は前回に引き続き、岩手県~福島県までの歴代最高気温ランキングをご紹介したいと思います📝

 

【岩手県】

 第1位 釜石市釜石(沿岸南部)  38.8℃ 1994年8月14日

 第2位 岩泉町岩泉(沿岸北部)  38.5℃ 1994年8月12日

 第3位 一関市一関(内陸)    38.2℃ 1994年8月9日

 第4位 普代村普代 (沿岸北部)   37.7℃ 1978年8月3日

 第5位 宮古市川井(沿岸北部)  37.5℃ 2007年8月13日

 第5位 山田町山田(沿岸北部)  37.5℃ 2015年7月14日

 第5位 大槌町新町(沿岸南部)  37.5℃ 2015年7月14日

 *意外にも、内陸は一関のみで、その他は沿岸北部と沿岸南部の地点が占めました。

  これらの気温が記録された日は、南西の風が吹きやすく、フェーン現象が発生した

  ことにより気温が上昇したものと思われます。

  ちなみに4位の普代村の気温が記録された1978年8月3日は、青森県や秋田県でも

  記録的な暑さとなった日です。

 

【宮城県】

 第1位 南三陸町志津川(気仙沼地域)38.0℃   1994年8月14日

 第2位 丸森町丸森(東部仙南)     37.6℃ 2015年7年14日

 第3位 栗原市築館(登米・東部栗原)37.3℃ 1994年8月14日 

 第3位 仙台市仙台(東部仙台)     37.3℃ 2018年8月1日

 第3位 名取市名取(東部仙台)   37.3℃ 2018年7年22日

 *宮城県内は、北部から南部まで比較的気温差が小さく、東北の中では南に位置する割に、

  極端な暑さにはなりにくいようです。

  これは、県内全般的に海からの風が入りやすい地形のためと思われます。

 

【山形県】

 第1位 山形市山形(東南村山)    40.8℃ 1933年7月25日

 第2位 鶴岡市鼠ヶ関(庄内南部)   40.4℃ 2019年8月15日

 第3位 酒田市酒田(庄内北部)    40.1℃ 1978年8月3日

 第4位 鶴岡市鶴岡(庄内南部)    39.9℃ 1978年8月3日

 第5位 酒田市浜中(庄内北部)    38.4℃ 2019年8月15日

 *さすが、東北屈指の猛暑県、山形県です。

  なんと、40℃越えの気温を記録している地点が3地点もあります😲

  ちなみに、山形市の40.8℃は、2007年に岐阜県多治見市に破られるまでのしばらくの間、

  国内の最高気温の記録でした。(現在は、8位タイの記録です)

  そして、この1位~5位までの気温が記録されたのは、いずれもフェーン現象の発生時です。

  特に、台風接近時には、日本海側の庄内地方で猛暑になることが多くなっています。

 

【福島県】

 第1位 伊達市梁川(中通り北部)    39.7℃ 2015年8月5日

 第2位 福島市福島(中通り北部)    39.1℃ 1942年8月15日

 第3位 会津若松市若松(会津中部)   38.5℃ 2018年8月23日

 第4位 喜多方市喜多方(会津北部)   38.0℃ 1994年8月16日

 第4位 二本松市二本松(中通り中部)  38.0℃ 2020年8月11日

 *山形県と並んで、東北の中では暑さが厳しい場所として知られる福島県。

  特に、内陸部の中通りと会津地方で暑さが厳しいことが分かります。

  ちなみに、福島県内では、4位タイの二本松市をはじめ、最高気温の記録を

  今月塗り替えた地点が7地点もあります。

 

 最後に、北海道~福島県まで全部合わせた歴代最高気温ランキングベスト10をまとめてみました。

 

【北海道・東北歴代最高気温ベスト10(各地点1位の値のみで集計)】

 第1位 山形市山形(山形県)    40.8℃ 1933年7月25日

 第2位 鶴岡市鼠ヶ関(山形県)   40.4℃ 2019年8月15日

 第3位 酒田市酒田(山形県)    40.1℃ 1978年8月3日

 第4位 鶴岡市鶴岡(山形県)    39.9℃ 1978年8月3日

 第5位 伊達市梁川(福島県)    39.7℃ 2015年8月5日 

 第6位 佐呂間町佐呂間(北海道)  39.5℃ 2019年5月26日

 第7位 能代市能代(秋田県)    39.1℃   1978年8月3日

 第7位 福島市福島(福島県)    39.1℃ 1942年8月15日

 第9位 帯広市帯広(北海道)    38.8℃ 2019年5月26日

 第9位 足寄町足寄(北海道)    38.8℃ 2019年5月26日

 第9位 池田町池田 (北海道)     38.8℃ 2019年5月26日

 第9位 釜石市釜石(岩手県)    38.8℃ 1994年8月14日

 ベスト10を見てみると、4位までは全て山形県が占め、5位以下は、北海道が4地点、福島県が2地点、秋田県と岩手県が1地点で、青森県と宮城県は1つも入りませんでした。

 猛暑になるのは、主に太平洋高気圧の張り出しが強く、南西~南の風が吹くとき、又は、日本海を低気圧や台風が北上し、南風が吹き込むときですので、それらの条件の時にフェーン現象が起きやすい地点ほど、高い気温になりやすいと思われます

 この先も、もうしばらく暑い日が続きそうですので、熱中症には要注意です 


北海道・東北地方の歴代最高気温ランキング(各道県ベスト5)part1🌞⤴

2020-08-16 00:19:51 | 日記

日付が変わって昨日は、静岡県や高知県などで39℃を超える地点があるなど、北海道・東北の一部地域を除いて猛烈な暑さになった所が多い一日でした💦

(画像は気象庁ホームページより)

そんな猛暑列島の中で比較的涼しいイメージがある北海道や東北地方ですが、過去にはどれくらい暑くなったことがあるのか?

ちょっと気になったので、調べてみました📝

まず、北海道~秋田県まで見てみます。

【北海道】

 第1位 佐呂間町佐呂間(網走地方) 39.5℃ 2019年5月26日

 第2位 帯広市帯広(十勝地方)   38.8℃ 2019年5月26日

 第2位 足寄町足寄(十勝地方)   38.8℃ 2019年5月26日

 第2位 池田町池田 (十勝地方)    38.8℃ 2019年5月26日

 第5位 湧別町湧別(紋別地方)   38.5℃ 2019年5月26日

 *北海道地方では、ご覧のとおり、1位~5位までをオホーツク海側と十勝地方の地点が占めました。

  いずれも38℃を超える猛烈な暑さを記録していますが、特筆すべきは、この気温がなんと全部5月に

  記録されているということです

  この日は、北海道上空に暖かい空気が流入していたことに加え、これらの地点ではフェーン現象が発

  生したことにより、記録的な暑さとなったようです。

  ちなみにこの記録は、そのまま全国の5月歴代最高気温の1位~5位に該当します。

 

【青森県】

 第1位 深浦町深浦(西津軽)     37.9℃ 1978年8月3日

 第1位 平川市碇ヶ関(中南津軽)   37.9℃ 1999年8月10日

 第3位 三戸町三戸(三八地方)    37.7℃ 1999年7月27日

 第4位 弘前市弘前(中南津軽)    37.0℃ 1978年8月3日

 第4位 八戸市八戸(三八地方)    37.0℃ 1978年8月3日

 *日本海側沿岸部、日本海側内陸部、太平洋側内陸部、太平洋側沿岸部とバラエティに富んでいます

  が、共通項をあげるとすれば、青森県内の中では南の方に位置しているという点でしょうか。

  また、1978年8月3日は、日本海を低気圧が北上することに伴い、南~南西の風が吹いており、フェ

  ーン現象が発生していたと考えられます。

  青森県内では、これまで、38℃を超える気温は観測されていないようです。

 

【秋田県】

 第1位 能代市能代(沿岸)      39.1℃   1978年8月3日

 第2位 横手市横手(内陸)      38.6℃ 2018年8月23日

 第3位 北秋田市鷹巣(内陸)     38.5℃ 1978年8月3日

 第4位 大館市大館(内陸)      38.3℃ 1978年8月3日

 第5位 秋田市秋田(沿岸)      38.2℃ 1978年8月3日

 *横手を除いて、全て1978年8月3日に記録されています。これは、先ほどの青森県の場合と同様に、

  日本海を低気圧が北上したことで、フェーン現象が発生し、各地で気温が上昇したものと思われま

  す。また、青森県と比べると気温が高く、能代では39℃を超える猛烈な暑さを記録しています。

 

 今回は、北海道~秋田県までを調べてみましたが、意外にも北海道で、しかも5月にかなり高い気温が

 記録されていました😲

 岩手県~福島県にかけては、また次回ご紹介したいと思います 


今年は東北北部の梅雨明け発表がありませんでした☔☁

2020-08-10 06:00:00 | 日記

8月7日に、仙台管区気象台から「東北北部は、今年の梅雨明けの発表を行わないこととしました。」というプレスリリースがありました

(図は全て気象庁ホームページより)

確定値の公表は9月はじめになるため、今後、梅雨明けが特定される可能性もありますが、このまま梅雨明けが特定されなければ、東北北部では2017年以来のこととなります。

過去、1951年以降で東北北部の梅雨明けが特定されなかったのは、1993年1998年、2001年、2003年、2009年、2017年の6回あります。

 

これらの年は、冷夏になった年も多く、特に1993年は記録的な冷夏となり、「平成の米騒動」と呼ばれる大凶作の年となりました。

しかし、だからといって今年も同様に冷夏になるとは限りません。

1993年は、東北北部のみならず、沖縄・奄美地方を除くすべての地方で梅雨明けが特定されませんでしたが、今年は東北北部のみです。

過去のケースを見てみると、今年と同様に東北北部のみ梅雨明けが特定されなかったという年は、2001年だけです。

2001年は、8月に平年より気温が低くなったものの、極端な冷夏にはなりませんでした。

そして今年は、7月については、平年より気温が低くなった地方が多くなりましたが、8月に入ってからは各地とも高温傾向で推移しています。

今週の週間予報を見てみても、しばらくは平年より気温が高い日が続きそうですので、今年の8月は冷夏ではなく暑い夏になりそうです


7月の降水量が少なかった地域☔

2020-08-03 00:52:48 | 日記

日付が変わって昨日、北陸と東北南部で梅雨明けが発表され、長かった今年の梅雨も東北北部の梅雨明けを待つのみとなりました

今年の梅雨、特に7月は雨が多かったという印象を持つ方が多いかと思います。

実際、見出し画像の7月5日~8月1日の降水量を見てみると、ほとんどの地域で平年より多くなっているのが分かります。(図は全て気象庁ホームページより)

しかし、そんな中、北海道では、平年より少ない地域が大勢を占めています。

さすが梅雨がない北海道といったところですが、中でも十勝地方では平年よりかなり少ない状況であることが分かります。

十勝地方の中心都市である帯広市の今年7月の降水量は42mmで、平年の39%しか雨が降っていません。

これは直近10年間では、最も少ない値です。

十勝地方は北海道の中でも特に農業が盛んな地域として知られており、小麦や豆類、甜菜、ながいも、馬鈴薯などの一大生産地となっています。

雨は降りすぎるのも困りますが、あまりに雨が少ないと、それはそれで農作物への影響が懸念されます。

そんな十勝地方ですが、今週はまるで梅雨のように雨の日が多くなりそうです

また、帯広などでは気温が30℃近くまで上がる日もありそうですので、熱中症にも気を付けた方がよさそうです