趣味の天気❄️🌸

天気の話題を通じて日々の暮らしに彩りを添えます♪

砂嵐を予測する🌀

2021-04-20 23:50:14 | 日記

今日はよく晴れた所が多くなりましたが、北海道や東北では、15m/sを超える強風が吹き荒れた所もありました

(画像は気象庁ホームページhttp://www.jma.go.jp/jma/index.htmlより)

また、10位以下の地点でも、北海道北見市で15.1m/s、青森県十和田市で14.9m/sなど、4月の観測史上1位となる強風となった所もありました。

今日の天気図を見てみると、北日本付近は西高東低の気圧配置となっており、西風が吹きやすい状況であったことが分かります。

西風の場合、北海道や青森県の太平洋側では山越えの風となるため、フェーン現象により、乾燥した強風が吹き降りてきます。

北海道の十勝地方や青森県の十和田市周辺は、ながいもやごぼう、馬鈴薯などの栽培が盛んな一大畑作地帯で、それらの栽培に適した黒い火山灰土の土壌が広く分布しています。

まだ作物が十分に育っていないこの時期に乾燥した強風が吹くと、乾いた土壌が風に飛ばされて、時には見通しが効かなくなるほどの砂嵐が巻き起こります。

この砂嵐は、視界不良により交通の妨げになるほか、住宅に砂が入ってきたり、洗濯物が汚れたり、農家にとってもせっかく播いた種や肥料が飛ばされたりするなど、厄介なものです。

砂嵐同様に視界不良を起こす現象としては、濃霧や吹雪がありますが、これらについては、気象庁が濃霧注意報や風雪注意報、暴風雪警報などで注意・警戒を呼び掛けています。

しかし、砂嵐については、そのような直接的な注意報・警報はありません。

それでは、全く予測がつかないかというと、そういうわけでもなく、砂嵐が起こりそうな天気となる目安はあります。

まず、今日みたいな西風が吹きやすい気圧配置である場合、また、気象庁から乾燥注意報と強風注意報(又は暴風警報)が一緒に発表されているような場合には、砂嵐が起きやすいと思われますので、参考にしていだければ幸いです


桜の花と気温の関係🌸🌡

2021-04-19 00:16:16 | 日記

今年の桜前線は記録的な早さで北上し、青森市でも昨日(4/17)満開を迎えました

桜といえば全国的にソメイヨシノが有名ですが、私の出身地(北海道の某市)は春先の気温が低いため、ソメイヨシノが見られず、ピンク色が濃いエゾヤマザクラという品種を見て育ちました。

そのため、桜の名所として有名な弘前公園のソメイヨシノを初めて見たときは、その儚げで幻想的なソメイヨシノの淡いピンク色にとても感動したことを覚えています

そんなソメイヨシノですが、見る地域や年ごとに色の濃さが違って見えると思ったことはないでしょうか?

私も気になって少し調べてみたところ、どうやら桜が開花する時期の気温の推移によって、色が変わってくるらしいことが分かりました🌡

開花前の蕾の時期に低温だとピンク色が濃く、また、開花してから時間が経つと徐々に色は薄くなっていくそうです。

見出し画像は、山形県で4月10日に撮影したもので、下の画像は4月18日に青森県で撮影したものです。

微妙に青森県の方がピンク色が濃い気がします。

次に開花前後の気温をグラフにしてみました。(気温データは気象庁ホームページ「過去の気象データ・ダウンロード」より)

ピンク色の丸印が各地点での桜の開花日ですが、4月2日に開花した山形市では、開花前の気温が10℃以上の日もあるなど、割と暖かい中で開花した一方で、4月13日に開花した青森市では、開花前に一週間以上10℃以下の日が続いていることが分かります。

従って、開花前の気温で見てみると、青森市の方が色が濃くなりやすかったと言えるかと思います。

ただし、上記の写真を撮影したのが、山形県の写真は開花から8日後、青森県の写真が開花から5日後ですので、その影響もあるかもしれません。

ところで、桜の満開の持続期間については、満開後に気温が低い日が続くと長くなることが知られており、今年の山形県では開花・満開後に気温が低い日が続いたために、開花8日後でもほぼ満開状態を保っていたことが写真から分かります。

毎年何気なく見ている桜ですが、なかなか奥深いものです🌸