趣味の天気❄️🌸

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根雪の終日はいつ?⛄

2022-02-27 21:46:00 | 日記

昨日、今日と季節外れの暖気で、北日本を含めた各地で雪解けが一気に進みました

とはいえ、札幌や青森では、まだ1m以上の積雪が残っています。

※2022.2.27の最深積雪は、札幌107cm青森114cm

そこで、根雪(1cm以上の積雪がある期間)の終日がいつ頃なのか、気象庁のホームページで調べてみました。

すると、平年値は、札幌では4月2日青森では3月23日でした。

ただ、今シーズンは記録的な大雪となっていますので、平年よりは遅くなりそうな感じがします。

そこで、札幌と青森で同じように大雪となった2012冬~2013春の根雪の終日を調べてみました。

今シーズン(2021冬~2022春)と2012冬~2013春の最深積雪は下表のとおりです。

年最深積雪も2/27時点の積雪も、似たような感じであることが分かります。

それでは、2012冬~2013春の根雪の終日はいつだったのか、3月1日以降の日最深積雪の推移を見てみると、

3月上旬までは1m前後の積雪がありますが、3月下旬以降急激に雪解けが進み、青森では4月4日(平年差+12日)札幌では4月13日(平年差+11日)でした。

今シーズンも3月1日時点で1m程度の積雪が残っていそうですので、根雪の終日は平年より10日近く遅くなるかもしれません。

ちなみに、北陸地方の富山の根雪終日の平年値は2月16日ですが、今日(2月27日)現在も積雪が16cmありますので、今シーズンは既に10日以上遅れていることになります。

記録的な大雪となっている今シーズンは、雪解けが進むこれからの時期、融雪に伴う屋根からの落雪や低地の浸水、山間部や急斜面等での雪崩に注意が必要です。

特に気温が急激に上がったり、雨量が多くなる日は、融雪が一気に進みますので、十分にお気を付けください


「雨水(うすい)」と「気温」の関係

2022-02-22 22:25:00 | 日記
2月19日は、二十四節気の一つ「雨水(うすい)」でした。

雨水は、「雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」と言われていて、農作業の準備を始める目安ともされてきたようです。

しかし、昨日・今日と暴風雪や大雪に見舞われるなど、北国では未だに多くの雪が残っており、あまり実感が湧かないかもしれません。

そこで、実際の所はどうなのか、気温の面から「雨水」について調べてみました。

まず、最初に札幌、青森、富山の平均気温の推移を見てみます。




「雨水」(今年は2月19日)は、ちょうど2月中旬と下旬の境目頃にあたります。グラフを見ると、その頃から各地で気温がどんどん上昇しているのが分かります。

一般的に、地上気温が3度を超えると、雪ではなく雨が降ることが多くなりますので、富山では、まさに「雨水」の頃を境にして、雪から雨に主役が変わってくることになります。

しかしながら、札幌や青森といった北の地域では、まだ気温が低く、雨よりも雪が降る日が多そうです。

やはり、札幌や青森では、「雨水」を実感できないのでしょうか・・・

そこで、次に日最高気温の推移を調べてみました。



このグラフを見ると、札幌や青森でも、「雨水」の前後辺りから日最高気温の上がり方が大きくなっており、札幌でもプラスに転じていることが分かります。

日中の気温がプラスになる日が多くなるということは、積もっている雪が解けることにつながります。

つまり、札幌や青森でも「雨水」は「雪解けが徐々に始まる時期」であり、少しずつではありますが、春の足音が聞こえてきそうです。

ただし、この時期は注意しなければならないこともあります。

それは、冬から春に向けて温かい空気と冷たい空気のぶつかり合いが多くなる時期のため、急速に発達する爆弾低気圧が日本付近を通過し、今回のような大荒れの天気になることがあるからです。

そして、このような爆弾低気圧は、「雨水」の頃から3月下旬ごろにかけて発生が多くなります。

爆弾低気圧が通過する際は、春本番のような暖かさから一転して暴風雪や大雪になることもありますので、十分にお気をつけください

節分・立春と雪の関係⛄🌸

2022-02-05 22:24:00 | 日記

昨日(2月4日)は二十四節気の一つ「立春」で、一昨日は春の「節分」でした。

節分はその名のとおり「季節」「分ける」という意味を持ち、春の節分は暦の上で春の始まりの日とされる「立春」の前日にあたります。

しかし、今日も各地で大雪に見舞われるなど、春はまだ遠いようにも感じます⛄️

そこで、節分・立春と雪の関係について、少し調べてみました。

まず、札幌市、青森市、富山市の最深積雪の旬別平年値をグラフにしてみました。

節分・積雪を拡大表示

節分・立春が含まれる2月上旬以降を見ていくと、札幌や青森ではピークがもう少し先ですが、富山では2月上旬がピークであることが分かります。

また、青森では2月中旬、札幌では2月下旬と、気温が低く雪が解けにくい北の地域ほど、最深積雪のピークが遅くなっていることも見てとれます。

次に降る雪の量である降雪量の旬別平年値を見てみると、

いずれの地点とも、1月下旬がピークで、その後は徐々に減っていく傾向にあることが分かります。

つまり、ちょうど節分・立春辺りを境に、雪が降る量は徐々に減っていくことになります。

今日は大雪に見舞われている富山ですが、平年の傾向だと、今後は春に向けたスピードが加速していきそうです。

もちろん、青森や札幌といった北国では、2月はまだまだ気温が低く、雪解けの季節とはなりませんが、節分・立春を迎え、長い冬の折り返し地点は過ぎたと言えるかもしれません