2月19日は、二十四節気の一つ「雨水(うすい)」でした。
雨水は、「雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」と言われていて、農作業の準備を始める目安ともされてきたようです。
しかし、昨日・今日と暴風雪や大雪に見舞われるなど、北国では未だに多くの雪が残っており、あまり実感が湧かないかもしれません。
そこで、実際の所はどうなのか、気温の面から「雨水」について調べてみました。
まず、最初に札幌、青森、富山の平均気温の推移を見てみます。
「雨水」(今年は2月19日)は、ちょうど2月中旬と下旬の境目頃にあたります。グラフを見ると、その頃から各地で気温がどんどん上昇しているのが分かります。
一般的に、地上気温が3度を超えると、雪ではなく雨が降ることが多くなりますので、富山では、まさに「雨水」の頃を境にして、雪から雨に主役が変わってくることになります。
しかしながら、札幌や青森といった北の地域では、まだ気温が低く、雨よりも雪が降る日が多そうです。
やはり、札幌や青森では、「雨水」を実感できないのでしょうか・・・
そこで、次に日最高気温の推移を調べてみました。
このグラフを見ると、札幌や青森でも、「雨水」の前後辺りから日最高気温の上がり方が大きくなっており、札幌でもプラスに転じていることが分かります。
日中の気温がプラスになる日が多くなるということは、積もっている雪が解けることにつながります。
つまり、札幌や青森でも「雨水」は「雪解けが徐々に始まる時期」であり、少しずつではありますが、春の足音が聞こえてきそうです。
ただし、この時期は注意しなければならないこともあります。
それは、冬から春に向けて温かい空気と冷たい空気のぶつかり合いが多くなる時期のため、急速に発達する爆弾低気圧が日本付近を通過し、今回のような大荒れの天気になることがあるからです。
そして、このような爆弾低気圧は、「雨水」の頃から3月下旬ごろにかけて発生が多くなります。
爆弾低気圧が通過する際は、春本番のような暖かさから一転して暴風雪や大雪になることもありますので、十分にお気をつけください