趣味の天気❄️🌸

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降雪量、積雪量はアメダスが全てじゃない⛄❄

2020-12-29 15:16:25 | 日記

今回の年末年始は数年に一度の強い寒波が来るということで、気象庁や国土交通省が注意・警戒するよう呼び掛けていますが、一昨日気象庁が発表した早期天候情報によると、日本海側を中心に、1月3日以降もかなり降雪量が多くなる可能性がありそうです⛄⛄⛄

(早期天候情報及びアメダス地点の画像は気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html より)

そして、大雪が降った際には、各地の降雪量や積雪量が連日ニュースなどで報じられますが、「あれ?自分の住んでいる所ではもっと多い気がするけど・・・」とか、「自分の住んでいる町は、なんでニュースで取り上げられないんだろう?など、そのニュースで流れる数値に違和感を持つ方も中にはいるのではないでしょうか。

それもそのはず、ニュースなどで流れる数値は、基本的に気象庁のアメダスで観測された数値なので、アメダス地点から離れている地域では、異なる降雪・積雪状況になっていることも往々にしてあるのです。

また、アメダスは、現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17km間隔)あり、 このうち、約840か所(約21km間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、日照時間を観測しています。

そして、積雪・降雪量については、雪の多い地方の約320か所のみの観測となっています。

つまり、アメダスは全国すべての市町村の降雪・積雪状況を網羅しているわけではないのです。

特に、雪については、地形や風向きなどにより、ほんの数キロメートル離れているだけでも、全く違う降雪・積雪状況になることも珍しくありません。

「それなら、もっと観測地点を増やしてくれればいいのに」とも思いますが、気象庁のデータは様々な方面で使用される重要な統計情報でもあり、統計情報として使用されるためには一定期間の継続性が求められるので、そんなに簡単には増やせないのだと思います。また、新たに設置するとなれば、当然、機器の設置費や維持管理費なども考えなければなりませんので、観測地点を増やすのは、かなり高いハードルだと思われます。

それでは、自分の住んでいる所がアメダス地点から離れている場合、降雪・積雪情報を全く把握できないのかというと、必ずしもそうではありません。

雪の多い地域では、除雪の参考とするために、独自に降雪・積雪を観測している市町村もあります。そして、中には、それらの自治体のホームページでその情報を公開しているところもあります。

▼参考:北海道江別市「雪情報総合案内」

 http://ebetsu-doboku.site.ktaiwork.jp/

▼参考:北海道沼田町「降雪・積雪情報」

 https://www.town.numata.hokkaido.jp/section/kensetu/ujj7s30000000pxz.html

また、国道や県道を管理している国土交通省や都道府県の道路情報でも、各機関が観測している降雪・積雪情報を公開しています。

▼参考:青森みち情報(青森県)

 http://www.koutsu-aomori.com/cgi-bin/index.cgi

▼参考:北海道地区道路情報(国土交通省北海道開発局)

 http://info-road.hdb.hkd.mlit.go.jp/RoadInfo/index_gazou2.htm

最後に、それでも自分の住んでいる所の降雪・積雪状況が分からないという方には、自分で簡易に観測できる方法を二つご紹介します。

まず、一つ目は、物干し竿のポールを活用したものです。

この写真のように、雪が積もる前にあらかじめ目盛りをつけておけば、簡易な積雪計として活用できます。

できるだけ、吹き溜まりが起きにくい場所に置いておく方が、実際の感覚に近い値になるかと思います。

また、降雪状況については、車を活用する方法があります。

例えば、車の屋根についているアンテナの高さを測っておくことで、おおよその降雪状況が把握できます。

アンテナの高さが20cmあるとしたら、この写真のように半分埋まっていれば、約10cmの降雪という具合です。

また、タイヤが半分隠れたら何cmなどと、あらかじめ車のある部分の高さを測っておくことで、どのくらい雪が降ったか概ね把握できます。

ちなみに、一晩に70cmなどの雪が降った場合は、車がすっぽり雪に覆われて見えなくなります💦

そんな日は、車を発掘して、道を開けるまでに数時間を要したりします

私は、アンテナが半分以上埋まったら、なるべく一度除雪するようにしています。

(こまめに除雪しておいた方がまとめてやるより楽なので

この年末年始は雪が降る地域が多くなりそうですので、参考にしていただければ幸いです


本州で一番寒い場所🌡⛄

2020-12-08 00:07:28 | 日記

今日は二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」です⛄

そろそろ本格的に雪が降る時期に入る目安ともいわれています

今シーズンは、北海道や東北の一部を除き、平年より雪が少ない状態が続いていますが、本日、気象庁から大雪と低温に関する「早期天候情報」が発表されました。

(画像は全て気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.htmlより)

東北地方の日本海側では、12月14日頃からの5日間で、平年比232%以上の降雪となる可能性がある旨の情報が出ています。場所によっては、5日間で50cm以上積もるところも出てくるかもしれません

いよいよ本格的な寒さと雪のシーズンが迫ってきた感がありますが、昨日の朝は、今季一番の寒さとなったところがありました。

見出し画像に1位~10位までの地点がありますが、上位のほとんどを北海道の観測地点が占めている中、岩手県の盛岡市薮川が7位に入っています。

薮川は、現在は盛岡市の一部ですが、合併前までは石川啄木の故郷として知られる玉山村に属していました。そんな薮川は本州一寒い所とも言われており、真冬には氷点下20℃以下まで下がることもあります🌡

実際に、過去の最低気温の記録を見てみると、薮川の過去最低気温は-27.6℃で、これは本州では富士山(-38.0℃)、長野県の菅平(標高1,253m、-29.2℃)に次ぐ3番目に低い記録です。

ちなみに薮川の標高は680mで、菅平ほど高地ではないのですが、周囲を山に囲まれた盆地のような地形になっていて風が比較的弱いことと、太平洋側に位置していて冬場は晴れることが多いことから、放射冷却が強まって、気温が下がるものと思われます。

参考までに、全国の最低気温のランキングを見てみると、

20位までは、富士山を除いて全て北海道の観測地点が占めており、しかも19位までは-35℃以下となっています🥶

やはり、北海道の寒さは本州とは別物のようです