愛知HAPPY★あいちハッピー

化学を修めた君子。電池、下水浄化、うがいと手洗い、石鹸やコスメの手作り、ハーブ、香りの化学。金欠病の克服、貧乏ライフ。

いま、「いま、会いに行きます」

2008年05月05日 | 映画に行こう
4年遅れで映画「いま、会いに行きます」を観て

主役の竹内結子と中村を振り返ると、
普通の「泣ける」映画という感想だけでは語りきれない。

みなさん、とっくに観ているという前提で書くと
長いキスシーンが3回もあって、ベッドシーンもある。

映画では中村の片想いと思わせて
竹内の方も実は思いを寄せているという構成。
中村は頭の出来がちと足りなくて、フォレストガンプ風な男を演じている。
実際、歌舞伎の御曹司で竹内と結婚して
調子に乗りすぎて、結局離婚されるという実生活から見て
中村も賢いわけじゃないな。

でも、映画の撮影現場では
役の上の素朴さと実際のモテモテ遊び人の男でギャップがある
中村に惹かれてしまう催眠術のような体験を
映画監督が仕向けていたようにも思える。


竹内は
「愛ってすばらしい」
「子供が欲しい」などと思って、
共演者の中村に過剰な思い入れを抱いたという心理が想像される。


この映画の後の竹内は実に激動の私生活だが、
いまだに人気も美貌も衰えていない。


日本中の観客を魔法にかける映画は…
演技者自らが映画の魔法にかけられるという奇跡がおきた映画でした。

映画と役者という視線のあとに、


映画と私という視線で観ると、

中村の演じる司法書士事務所に務める事務員という職業が私にとって理想的に思えました。

私も素朴な人間関係の下手な男で
仕事も出来ないし、あの
「いろんなことが人並みに出来ない男」
にはすごく共感してしまいました。

実際には見た目や家柄や高校生活での様子も全く違うけど、
弱い男というのは私のことだああ、って思ってみてました。

くちゃくちゃな家の中。
うんうん、ありうる。
両親が死んでから、汚くてゴミ箱のような家に住む私の将来の様子が
想像できる。


そのとき、どんな仕事に就いているだろう??
司法書士事務所の事務員かあ。

出世とか昇給とかないし、
責任は司法書士さんも責任だから事務員は私でも務まるかも。

実際の事務員さんの様子を知らずに、この映画の一場面を観て想像しただけの
失礼な意見で実際の事務員さんの方は不快でしょうか…申し訳ありません。

映画と私の接点は
学生時代に私の隣にいた女性などではありえません。
「弱い男」が幸せになるってことが一番心にしみました。
良質のファンタジーだねえ。


次はセカチューだあ。