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破産と税金
◆会社が破産すると従業員は未払いの給料がもらえないってことは、
困りますよね。
そこで、破産法では未払い給料を「財団債権」に格上げすることで
税金と同じく破産しても払わなくてはならないものになりました。
◆税金は、破産しても払うべきもの。ですが、無制限では他とのバランスが取れません。
そこで納期限が1年以上経過した税金は、「財団債権」から
「優先的破産債権」格下げされました。
これによって古い税金は破産者からは取りづらくなりました。
◆財団>優先的破産>劣後的破産
財団債権とは、債権届出、調査、配当といった破産手続きによらず
弁済を受けられるもの。税金や労働債権の一部で、政策的理由による。
破産債権とは、破産者に対し破産手続開始決定前の原因に基づいて生じた
財産上の請求権。破産手続きによって弁済される。
優先的破産債権…政策上配慮されて優先するもの
一般的破産債権
劣後的破産債権…破産手続き開始後の利息など。
◆税金と破産のまとめ。
1年以内の税金は、破産しても払わなければならない。
1年以上前の税金は、払わずにすむ場合もある。
1年以内の税金は、 財団債権。
それ以前の古い税金は、 優先債権。
延滞金は(1年以内の税) 財団債権。
延滞金(古いもの) 劣後債権。
加算金 劣後債権。