愛猫ダイオ物語

愛猫ダイオの猫生を綴った『ダイオ編』は終了し、現在は『ニャキエ編』を更新しています。

親離れの喧嘩?

2013-02-13 13:54:05 | 日記
私が1面に2枚画像を印刷した自社制作のネットラジオの広告用チラシを、カッターナイフで半分に切っていた時のことである。
カッターナイフは、シャーッ、シャーッ、と音をたてていた。
不意にダイオとニャキエが毛を逆立てて、フーッ、と言いながら、睨み合いを始めた。
プロレスごっこの時とは何かが違う。互いに両足を突っ張り、背中を丸めて、猫が自分を大きく見せる時の姿勢をとっている。
カッターナイフを使うたびに、シャーッ、シャーッと鳴る音は、まるで私が発しているうなり声のようだった。その感じに反応したのだろうか。猫たちは間合いを取りながら、猫パンチをはじめた。激しいパンチの応酬が続いた。どちらかがどちらかをこの場から追い出そうとしているようである。シャーッ、というカッターナイフの音がなんらかの影響を与えたことは明らかだった。
「やめろよ、おい」
私は猫たちに言いながら、しばらく作業を続けた。猫たちはやがて追いかけっこを始めた。

あれは何だったのだろうと今思うに、親猫が子猫を突き放す時にシャーッ、と鳴いたりするのではないだろうか。だからダイオとニャキエは、お前が出ていけ、と喧嘩を始めたのかもしれない。猫の習性だろうか? 不思議な喧嘩だった。