日米、国際社会の支持を得られず

アメリカのトランプ大統領は国連演説で
「北朝鮮を完全に破壊する」
と宣戦布告とも取れる発言をし、日本人拉致問題を取り上げ、北朝鮮の極悪非道さを世界に訴えた。
…と言うより、
北朝鮮の非道さを強調するために拉致問題を利用した。

その演説を後押しするように、安倍総理は北朝鮮の核･ミサイル開発を非難した上で
「必要なのは、対話ではなく圧力だ」
と、鼻息荒くまくし立てた。
自分の演説に陶酔してるようにも見え、見てる方が恥ずかしかった。

両者ともに、傲慢な演説であったと感じたのは決して私だけではない。
国際社会からも、ヘイトスピーチに国連を利用しているのか！という声も上がっていた。

日米がエキサイトする中、米国の同盟国である韓国が、北朝鮮の人道支援のために9億円拠出したとのニュースが流れた。
日本が100%アメリカに隷属するのに比べ、韓国は対話路線を崩さない考えを行動で示した。
そして、国際社会全体も、平和的解決を望むという声が多数を占め、アメリカの姿勢に嫌悪感を見せていた。
安倍の演説に関しては、興味無いとばかりに空席だらけであった。

そこで、日本のメディアはやはりメディアの役割を果たしていないと感じる。
流すニュースのほとんどが、日米の勇ましさを強調する内容ばかりで、世界中の反応を詳細に伝えない。
これでホントに武力行使に突入し、犠牲者を出す事態が起きれば、メディアは戦犯としての罪を免れない。
第二次世界大戦の二の舞を踏むつもりなのか？？

そして、唯一の被爆国を強調する日本だが、国連の核兵器禁止条約を棄権し続け、核兵器を禁止すべきではないという立場を取っている。中国や北朝鮮が賛成に回る中でも、日本はアメリカと調子を合わせて反対の立場を取り続けている。これじゃ、日本は世界から信用されない。
北朝鮮が核を持ちたがるのはそういうアメリカの核兵器に対抗するための抑止力と考えているからだ。
アメリカはもちろんだが、日本も、北朝鮮に核開発をやめろと言える立場にない。
安倍がトランプとべったりの関係を見せつけ、日米同盟がこれまで以上に強固であると自慢すればするほど、日本国民を危機に陥れているのだ。
ホントに…
頭が悪いのか、コイツは！！

「これまで対話を続けてきた」
と豪語しているが、トランプや安倍が対話の申し入れをして熱心に平和的解決に取り組もうとする姿勢を１度も見たことがない。
最初から軍隊を用いた威嚇の応酬が繰り返されているだけだ。
国民騙し、国連騙しをいい加減やめるべきだ。