鳥取砂丘を後にして、初日に通った道を逆に西に向かって走る。
青山剛昌ふるさと館に立ち寄ってから、道の駅で牛骨ラーメンをいただいた。
ご当地ラーメンは食べておきたかったので、通り道で出会えたのは嬉しい。
見た目よりもさっぱりしていて美味しかった。
ライスもつけたいところだが、ここで食べすぎると後に響くので、我慢。
そして、次の目的地は足立美術館。
私は美術館で絵画を見て回る、というのがあまり得意ではない。
絵を見るからには、時代背景や作者の生い立ち、影響を受けた画家、使われている技法などなど、そういったものを持ち合わせていなければならない、という思い込みがあるのだ。
連れは「ただぼんやり絵を見ているだけでいいのだ」と諭してくれるのだけれど、ついつい絵ではなく、解説文を必死に目で追ってしまい、すぐに疲れてしまう。
足立美術館を行き先に選んだのは、連れが行きたがったというのもあるが、とにかく庭が綺麗な場所だと聞いたからだ。
昔から「綺麗な庭」というものに憧れがあり、中学生の時も枯山水で有名な龍安寺の縁側でしばらくうっとりしていた。
そして、実際にその場に立ってみて言葉を失った。
一体どれだけ手をかけ続ければ、こんな庭園になるというのか。
涼しい館内から庭を見渡すと、炎天下に剪定や水やりをしている人が見えた。
1年間を通じて絶えず何らかの作業をしており、池の掃除は年3回もしているという。
鯉の泳ぐ池といえば、緑に濁ったものを想像しがちだが、この池は全然違っていた。
そして、ソファに座ってぼんやりしていると、遠くの山に滝が見えた。
しかし、どこか不自然だ。
背面に集水区域となる山並みがなく、谷地形でもない。
モヤモヤしながら解説を読んで納得した。
何故なら人工の滝だから。
つまりあそこまで全部足立美術館の土地ってこと?!
とにかく、いいものを見せてもらった。
その一言に尽きる。
もちろん美術品も見た。
幼い頃かぶり付き見ていた某テレビ番組のおかげで、横山大観は知っていたし、他にも知っている画家の作品がいくつもあった。
とにかく敷地が広いので、ひとつひとつの時間は長く取れなかったが、結果として解説を熟読することができず、その分ちゃんと作品と向き合えたと思う。
この日の泊まりは、少し東に戻って米子の皆生温泉。
欲張ってメインが3つもあるコースにしてしまい、満腹でしばらく動けず。。
どれもとても美味しかった。
山陰旅行4。に続く。
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