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札幌・円山生活日記

関口雄揮記念美術館所蔵作品展「望郷の風景」~札幌のパワースポット「佛願寺大涅槃聖堂」~北海道の酪農畜産業の父「エドウィン・ダン記念館」

関口雄揮記念美術館は北海道の風景を描き続けた日本画家・関口雄揮の画業の顕彰と北海道の芸術文化振興を目的として設立された美術館。関口雄揮画伯の作品を所蔵し年3回テーマを変え所蔵作品展を開催しています。「札幌芸術の森」に隣接します。

今日は関口雄揮記念美術館所蔵作品展「望郷の風景」の鑑賞とともに札幌のパワースポット「佛願寺大涅槃聖堂」と北海道の酪農畜産業の父「エドウィン・ダン記念館」の見学です。これまで地下鉄南北線「真駒内駅」から「札幌芸術の森」に行く途中に点在する3施設の前を何度も通ったのですが訪問する機会がありませんでした。本日近くで所用があったので丁度良い機会と訪問することにしました。アクセスは先ず地下鉄東西線「真駒内駅」駅から北海道中央バス「空沼線・滝野線」に乗り「芸術の森入口」で下車です。

バス停「芸術の森入口」で下車し横断歩道を渡ったところ。4月19日(火)より「芸森美術館」で開催される「PIXARのひみつ展」の看板が出ています。こちらから「真駒内駅」方向に少し戻ります。

「関口雄揮記念美術館」外観。

エントランスホール。
関口雄揮記念美術館所蔵作品展「望郷の風景」のチラシ。
 関口雄揮画伯
“1923年、埼玉県児玉郡美里町に生まれる。
幼少の頃より画家を志し、洋画家・古川弘に指導を受ける。その後両親の反対を押し切って上京。東京美術学校で日本画を学ぶ。在学中に戦況の悪化により学徒出陣し画業を中断するも、帰還後に復学し同校教授の安田靫彦に指導を受けた。卒業後は親交のあった東山魁夷に師事。
日本美術協会総裁賞の受賞、文部省給費留学生としての渡仏を経て、将来を嘱望される画家として戦後の日本画壇に立った。
写実的な風景画を旨とし、郷里の秩父や信濃など山野の自然を多く描いたが、
70年代より北海道の取材を始めると作風を一転。写実的な描写と原色を用いた大胆な彩色が入り交じる幻想的な風景画を制作し、とりわけ冬の北海道の風景を描いた作品で好評を博した。
79年と83年に日展の特選を受賞。”


展示室内は写真撮影禁止のためポストカード画像より流用。画伯の遺作《早春の道》2005年。

同 《早春の水音》2005年。

同《塔》画伯の仏留学時の仏ドーバにて1989年。

カフェスペース。窓の外に何やら遺構らしきものが見えます。
外から回り込んで見ると「ボザール橋」との表示がありました。この「真駒内川」を挟んで向こうに「芸森美術館」が建つ前には4軒の民家があり、その子供たちの通学路として吊り橋がかけられていたそうです。

庭側から見た「関口雄揮記念美術館」。個人美術館のため規模こそはコンパクトでしたが東山魁夷氏につながる日本画の重鎮の美術館・作品だけあり仲々の迫力でした。「芸森美術館」の半券があると入館料が割引になりますのでセットで鑑賞するのも良いかも知れません。

「関口雄揮記念美術館」
札幌市南区常盤3条1丁目 011-593-5050
開館時間 夏時間(4月〜10月末)10:00 - 17:00
     冬時間(11月〜3月末) 10:00 - 16:30
※入場は閉館の30分前まで
休館日 毎週月曜日(月曜が祝日の場合翌平日が休館となります)。年末年始

関口雄揮記念美術館所蔵作品展「望郷の風景」 
会期:2022年2月26日(土) - 2022年6月19日(日)
開館時間:   (3月末まで)10:00 - 16:30  (4月1日より)10:00 - 17:00
     ※入場は閉館の30分前まで 
 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合、翌平日)
             4月18日〜4月28日の期間は休館となります

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「佛願寺大涅槃聖堂」は札幌市南区石山東6丁目に所在する寺院。黄金色の涅槃大佛は全長45メートルに及び涅槃像としては日本国内最大とか。2010年代末にはパワースポットとして有名になり遠くは中国やタイ王国からの観光客が手を合わせに訪れたそうです。
 
バスで前を通ると「ねはん大佛」「日本一のパワースポット」の看板が目立ちます。今回初めて近くのバス停「石山6丁目」で下車しました。
「佛願寺大涅槃聖堂」の正門。「自由見学入口」と表示がありますので見学可能と判断し中に入ります。
お釈迦様生誕祭「花まつり」(4月1日~30日)の掲示もありました。

屋外から見た涅槃像。巨大さで圧倒されます。職員の方が「建物の中からも見学できますよ!」を案内していただきました。
建物内から見たところ。
「お庭にも出れますよ」とのことで屋外庭園へ。「結縁柱」と「佛力の紐」があります。

折角ですので「佛力の紐」を握ってパワーをいただきました。

お釈迦様の生誕を祝う「花まつり」では生まれた時のお釈迦さま「天上天下唯我独尊」像に甘茶をかけてお祝いするそうです。ささやかな浄財を献じて「甘茶かけ」をし平和と健康を祈りました。ありがとうございました。

「佛願寺大涅槃聖堂」
札幌市中央区南13条西8丁目1-19 011-511-8000
拝観時間 午前9時~午後5時

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エドウィン・ダン氏は明治期に北海道開拓使によってアメリカから招かれた外国人指導者のひとり。北海道における畜産業の普及・発展に努め、酪農、乳製品・食肉の加工技術、大型農具を用いて農作業を行う技術などを伝えた。「エドウィン・ダン記念館」は、明治13年(1880年)にエドウィン・ダン氏によって「牧牛場の事務所」として真駒内に建てられ、昭和39年(1964年)に現在地に移築されたもの。氏の生涯を描いた絵画やゆかりの遺品なども展示されています。 

「エドウィン・ダン記念館」は洋風建築の文化的価値が評価され国の登録有形文化財に登録されたほか近代化産業遺産に認定されているそうです。

館内には一木万寿三氏によってダン氏が来日するときから晩年までが描かれた油絵23点が展示されています。

明治9年に氏の指導のもとに創設された開拓使真駒内牧牛場の模型と絵画。北海道の酪農畜産業の礎を築いた牧場だそうです。

氏は馬術に卓越した技術を持っていたそうです。

数少ない氏のゆかりの品。明治天皇の前で作業した際のモーニング。氏は「モーニングを着て農作業をしたのは自分ぐらいしかいない」と言ったとか。

「エドウィン・ダン記念館」は門前までは何度か行ったのですが水曜日の休館日だったりコロナで休館などで今回初めて入館することができました。北海道そして日本の酪農・畜産業の礎を築きその後の発展を支えた偉業を学ぶことができました。また著名洋画家である一木万寿三氏が描いた油絵に添えられたエピソードも仲々読ませました。ありがとうございました。

「エドウィン・ダン記念館」
札幌市南区真駒内泉町1-6
営業時間 9時30分〜16時30分
定休日 夏期(4月1日〜10月31日)水曜/冬期(11月1日〜3月31日)月曜〜木曜、年末年始
料金 無料
電話011-581-5064
公式サイトhttp://bit.ly/edwindun
(2022.4.15訪問) 

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