「積丹ブルー」で知られる積丹半島。北海道内で唯一の海中国定公園に指定されている透き通った海と断崖絶壁・奇岩・大岩の絶景を楽しめます。生うにをはじめとする季節の海鮮物を味わえるほか海のアクティビティも人気のようです。
本日は積丹半島の神威岬(かむいみさき)と積丹岬・島武意海岸(しまむいかいがん) はじめとする日帰りバスツアーです。阪急交通社のプラン「【どうみん割/札幌駅・手稲発】旬の積丹生うに丼のご昼食と神威岬」です。昨年に【岬めぐり〜積丹半島~】として同じようなコースを回った時は北海道中央バス「高速しゃこたん号」利用でした。バス便の関係でどこの岬も十分に時間が取れなかったことから神威岬で90分の時間を予定している当プランを選びました。もちろん「食事処 鱗晃(りんこう)」での生うに丼も魅力です。しかも「どうみん割」適用ですのでお得価格でのツアーに大いに期待して集合場所のJR札幌駅に向かいました。
当日はJR「札幌駅(東口)」に7時40分集合。必ず遅れてくる参加者が何組かがいるのは少しどうかとは思います。それでも予定の8時を少し過ぎて出発です。
当初は「札幌駅東口(8:00発)」⇒ 「JR手稲駅」での乗車客の乗り込み⇒「積丹岬・島武意海岸(日本の渚百選/30分)」⇒「積丹・鱗晃(ご昼食は積丹産・旬の生うに丼/50分)」⇒「北海道遺産・神威岬(90分)」⇒「小樽自由散策(60分)」⇒「小樽・田中酒造亀甲蔵(日本酒試飲/30分)」⇒「手稲駅(18:00着)」⇒「札幌駅東口(18:30着)」の予定でした。実際は参加者が1号バスと2号バスに別れ、1号バスは「手稲駅」での乗降客がいないことから積丹半島に直行し先に「神威岬」に行くことになりました。
【道の駅「スペースアップルよいち」】
JR「札幌駅」近くから高速に乗り「余市」まで直行。1時間弱で最初の停車場所の道の駅「スペースアップルよいち」に到着。20分ほどの休憩です。「余市宇宙記念館」は開館前でした。
「余市宇宙記念館」前の「はやぶさ2」の3/4スケール模型。
「宇宙桜」。毛利衛さんが宇宙に持って行った「エゾヤマザクラ」の種を育てたものだそうです。
ニッカウイスキーの余市醸造所も見えます。
【車窓から】
「スペースアップルよいち」を出て海岸沿いを走るとすぐに奇岩・大岩が見えてきます。こちら潮見町の「ローソク岩」。バスは満席に近い42人乗車で座席指定。配席されたシートが海側で写真撮影には好都合でした。
45m超える「ローソク岩」は無人島で岩上には神社もあるそうです。
犬が沖に向かって遠吠えしているように見えるという「セタカムイ岩」。
「美国」の上空からはハート型に見えることから開運の島として人気だという「宝島」。
「美国海岸」にはテントはじめ海水浴客などが多数見られました。
【神威岬】
「神威岬」に10時20分過ぎに到着。次の集合時刻は11時50分と十分に散策時間はありますが早速岬に向かいます。
「チャレンカの小径案内」(右)と「開門のお知らせ」(左)の間のなだらかな坂を上っていきます。
坂の頂上には「女人禁制の門」。強風の時は門が閉じられるそうです。当日も風が強く「ヒューヒュー」と鳴る程でしたが何とか閉門にはなりませんでした。
「女人禁制の門」は江戸時代中期から末期の間は女性が神威岬を通ると海が荒れるとの伝説で一帯が女性立ち入り禁止だった頃の名残だそうです。
門を抜けて「チャレンカの小径」を突端の「神威岬展望台広場」へ向けて歩きます。「積丹ブルー」の絶景を見ながら片道30分ほどかけてゆっくりと向かいます。
「念仏トンネルビューポイント(念仏広場)」 から見た「念仏トンネル」方向。
「念仏トンネル」。
「神威岬」から見た南の海岸線。
強い風は南から吹いているので南からは荒い波が押し寄せています。
北側は岬に風が遮られ「積丹ブルー」の海です。
突端にある「神威灯台」や「展望台広場」までかなり歩きます。
しかもアップウダウンを繰り返しますので暑い日には汗だくです。
ここが最後の登坂のようです。
漸く灯台に到着。「神威岬灯台」は明治時代の1888年8月に北海道では5番目の灯台として設置され1960年(昭和35年)に無人化されるまで職員が灯台横の住居に住み込んで勤務していたそうです。
灯台のすぐ先は岬の先端で「神威岬展望台広場」。標高80mほどの岩場からは岬の先に続く岩々が見渡せます。
岩場は狭いので順番に登ります。目の前には「神威岩」とその先にある少し大きめの「メノコ岩」。 目を見張る景観です。
「神威岩」は全国にある「源義経伝説」の一つ。平泉から日高に逃れた義経を慕った首長の娘「チャレンカ」が更に北へ出航した義経を想い岬から身を投げて岩になったのが「神威岩」だそうです。
「チャレンカの小径」周囲には多くの草花が見られます。こちらは多く見られた《ツリガネニンジン》。
《ツリガネニンジン》。
同じく《シシウド》。
《ナデシコ》。
《ノコギリソウ》。
《エゾノレンリソウ》。
それでは「女人禁制の門」方向へ戻ります。
逆方向から見る風景も絶景です。
こんな足元の悪い道もあります。奥に小さく「女人禁制の門」が見えてきました。
漸く「女人禁制の門」まで戻ってきました。
「女人禁制の門」近くにも「チャレンカの小径案内」が立っています。ここより少し坂を上った小高いところに「電磁広場」があり、その先に「展望広場」があるようです。集合時刻まで時間があるので周ることにします。
「電磁広場」。電磁台(レーダー、電波探知塔)跡です。明治時代にロシア軍艦の監視所が設置されたのが始まりで太平洋戦争時に無線塔一基、レーダー三基を設置された名残だそうです。
「電磁広場」から見た「神威岬灯台」方向。
「電磁広場」から東側に7分ほどの「展望広場」。
「展望広場」から「神威岬灯台」方向を見ると角度が違うため「神威岩」が遠くに見えます。
「神威岬灯台」と「神威岩」。
「神威岬」北側の波が穏やかな「積丹ブルー」の海ではカヌー体験が実施中でした。
「積丹ブルー」堪能でしょう。
「展望広場」から駐車場に戻ります。
駐車場脇の「カムイ番屋」。
積丹のマスコットキャラ『うにどん』がお出迎えです。
中は売店と食堂です。
こちらがメニューです。期間限定の「生ウニ丼」もありました。燃料費や人件費の高騰でしょうか去年より随分値段が上がっていました。
「しゃこたんブルーソフトクリーム」もあります。魅力的でした集合時刻も迫っており、また昼は「生うに丼」の食事なので我慢です。
「神威岬」から次の目的地に出発しました。画像の枚数が増えてきましたので(前編)はここらで終了。(後編)に続きます。
「カムイ番屋」
北海道積丹郡積丹町大字神岬町字シマツナイ92番
電話番号 0135-46-5730
営業時間 月~日 10:00~17:00
(2022.8.10訪問)