今日は円山・裏参道にある「和仏料理 手打蕎麦 坂」 にやってきました。同店は四季折々の旬食材の和食コースの中にフランス料理の皿が加わり蕎麦で〆るという和仏コース料理を基本とし土日祝日のみ限定で昼呑み蕎麦屋を営業します。コース料理は我が家の年末ディナーの定番なのですが昼呑み蕎麦屋は久しぶりです。
店の場所は地下鉄東西線「円山公園駅」から裏参道に出て「西18丁目駅」方向へ5分程歩きスープカレーの「マタレー」を超えた交差点の左側の「シーズンビル」1階に入っています(地図)。「hare café(ハレカフェ)」の向かいです。
「シーズンビル」中央階段のドアを開けビルに入った右側奥に店があります。店頭に「和仏料理 手打蕎麦 坂」の小さな看板が出ています。
店内はカウンター6席、テーブル席一卓の小さな店です。土日限定の昼呑み営業という形態や場所柄からも『大人の隠れ家』の雰囲気です。
店で腕をふるうご店主の坂さんは蕎麦屋をやりたくて料理の道へ進んだのだそうです。弟子入りを志願した蕎麦屋のご主人のアドバイスで和食屋で修行、その和食屋ではワインの提供も行っていたことからフランス料理屋でも修行を重ねたとか。このため『和食とフレンチの枠をこえて、四季折々の旬食材の和食コースの中に、メインのフレンチエッセンスが楽しいお店』を東京・恵比寿で12年営業した後に円山へ移転してきたという店です。
ドリンク類のメニュー。ワインはフランス産が中心です。
手打ち蕎麦各種に蕎麦屋のつまみのグランドメニュー。
そして日替わりの「和のつまみ、フレンチのつまみ」のメニューです。値段も手頃、いずれも美味しそうで選択にかなり悩みます。
先付けは「夏野菜のお浸し」。ズッキーニ、パプリカ、人参、ブロッコリーの煮びたしです。ドリンクは生ビール(税込み650円)。
「自家製コンビーフのジャーマンポテト」(同700円)と「グラスワインの白(シャルドネ)」(同830円)。
「自家製コンビーフのジャーマンポテト」は自家製コンビーフをほぐしてポテトとともに軽くソテー。小葱が添えられます。自家製コンビーフが美味しいです。
「色々な部位の子羊のテリーヌ パン粉焼き」(同800円)と「グラスワインの赤(ピノノワール)」(同880円)。
「色々な部位の子羊のテリーヌ パン粉焼き」は立派はフレンチの温前菜の味わいです。テリーヌの味はがっしりとしています。添えられているのはフェンネルではなく茎の太い「おかひじき」というのが坂さんらしさ。聞くと「円山温泉(公衆浴場)」近くに金曜日のみ千歳からやってくる青空八百屋で仕入れたとか。今度そちらも行ってみます。
〆の蕎麦を前に「日本清酒(北海道札幌市)」の純米吟醸酒「雪ふるる」をいただきました。1合同1,250円。飲み過ぎとは判っているのですが美味しくてつい・・。
「手打ち十割蕎麦(中の90g)」(同1,000円)。薬味はねぎに “辛味大根” と“山わさび” のブレンド。北海道では値段相応の山葵が手に入らないので円山移転以降はこのスタイルだとか。
「鴨ロース(ハーフ)」(同600円)。鴨せいろにするか悩んでいたところ『こういう組み合わせもありますよ!」と勧められました。美味しい鴨焼きです。
「手打ち十割蕎麦」は香りと腰のしっかりした蕎麦。喉ごし良く食べるとツユに鰹節を『ダブル使い』しているという鰹出汁の良い香りを強く感じます。昆布などを使わず厚手の鰹節のみで濃厚に出汁をとって仕上げに薄切りの鰹節で香り付けをしているそうです。
蕎麦湯で割って鰹出汁の旨味を最後まで味わいました。本日も最初から最後まで美味しくいただきました。ご馳走様でした。
店頭に置かれている店のチラシ。コース料理は前日までの予約制です。
「シーズンビル」前から見た南方向。奥が「藻岩山」です。
「和仏料理・手打蕎麦 坂」
札幌市中央区南1条西22丁目2-15シーズンビル1F
011-688-5117
営業時間 11:30~14:00 (ラスト入店) 18:00~22:00 (ラスト入店)
土日祝日、昼の蕎麦屋 11:30~14:30 (L.O)
定休日 不定休(ご予約頂けましたら営業致します)
http://www.saka-saka.com/
(2024.8.13訪問)