小樽の歴史的建造物内の「café色内食堂(カフェいろない食堂)」。レトロな店内にはアンティーク感溢れる家具や調度品が一杯です。飲食物の価格もタイムスリップしたかのようで小樽の歴史ある街歩きの一休みにお勧めです。
今日は「2021冬のイルミネーション~小樽ゆき物語~」散策時のお茶タイムで「cafe 色内食堂(カフェ いろない食堂)」です。以前の小樽訪問時に何度か店の前を通りかかり外見の雰囲気からも入ってみたかった店です。予約しようと電話したこともあるのですが応答がなくコロナの関係で休業しているのかと思ってました。ところが前回「小樽・青の洞窟~龍宮クルーズ~」で来た際には店は営業している様子で今回も昼時を外せば予約なしでも大丈夫だろうとやってきました。場所は「JR小樽駅」から「中央通り」を海の方向に歩いて「小樽運河」手前の「色内大通り」へ右折したすぐのところにあります。歴史的建造物の立派な建物です(地図)。
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「cafe 色内食堂」の入る旧塚本商店(旧丸一後藤商店)の外観。「色内大通り」に「小樽運河」方向に面しています。「ナイトクルーズ」等で帰宅するのが遅くなっても大丈夫のように何か食べておこうとやってきました。
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「旧塚本商店」は大正9年(1920年)に建てられた木骨鉄鋼コンクリート造りの建物で小樽市歴史的建造物に指定されています。「旧塚本商店」は元もとは小間物問屋で小樽では呉服商だったようです。
“この建物は、近江(滋賀県)出身の呉服太物商の店舗として建てられました。小樽では明治37年(1904年)5月8日の大火で市街地を焼き尽くしたことから、防火構造の建物が普及しました。この建物も防火のために、外壁をコンクリートで塗り固め、出入口や窓を防火戸で覆う工夫を施されています”。
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立派な建物のエントランスです。「塚本商店」の後は「丸一後藤商店(総合食品卸売業)」が店を構え、その廃業後に飲食店を経て「cafe色内食堂」がオープンしたそうです。
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店先に「営業中」の看板が出ていました。一安心で入店します。
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引き戸を開けるとこんな感じです。そのまま一番奥の階段へ。
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更に奥の階段を2階にあがったところが店のようです。重厚な木の階段です。
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2階に上がるとレトロ感溢れる空間が広がります。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/7e/b2020c4ccf221144d04ebbe5580f38c9.jpg)
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「色内大通り」に面した窓には分厚いドレープのカーテンがかかっています。
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少し入口で待った後にかなり年配のフロア担当の男性に導かれて店奥の席に着きます。こちらは席から見た入口方向の店内。
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右側の窓まわりもレトロな雰囲気です。左奥に3階にへの階段がありますが登り口にグリーンが置かれていました。3階は倉庫か何かに使われているのでしょうか。
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メニューを拝見。ランチは11:30~14:00で時間は過ぎていますが値段を見てかなりびっくり!品数も豊富そうな「色内弁当」が590円(税込み649円)に「ハンバーグ弁当箱」が890円(同979円)。現物を見ていないのですが相当安い価格設定です。
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デザート・メニューです。「5色団子」、「3色わらび餅」、「クリーム白玉ぜんざい」、「クリームコーヒーゼリー 」等々、皆390円(同429円)!!。「堺町通り」の同じようなレトロカフェ「大正硝子 くぼ家」の「お抹茶セット」が同650円だったのでかなり安値です。
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注文のあとは店内を観察します。まず店奥には年代を感じさせる暖炉(?)と左右には衣装ダンスぐらいの大きさのあるスピーカーです。重厚な音色でクラシック音楽が流れていました。
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こちらは立派な湯茶サーバーでしょうか。美しいカップも並びます。
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アンティーク調のグランドピアノ。
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1階のエントランス付近には古い金庫や樽のワインサーバー(?)に・・。
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秤のようなものも置かれていました。どの時代のものかは不明ですかレトロな雰囲気を醸し出しています。
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クラシック音楽のCDがたくさん置かれた奥のキッチンにはフロア担当の70~80才台と思われる男性と同年配の女性が一人。この広い店内をお二人で回していくのは大変だと思います。特に昼時など大丈夫なのでしょうか。予約しようと電話をしても応答がなかったのも納得がいきました。
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こちら注文の「5色だんご」。税込み429円!。10分~15分待ちで到着。
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新潟・越後米のもっちりコシのある団子に(右から)みたらし、餡子、胡麻、きな粉、焼き海苔。北海道産の大豆や小豆、香川・小豆島の胡麻など産地にも拘っているそうです。
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「3色わらび餅」。同429円。
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わらび餅は(右より)沖縄の黒糖、宇治の抹茶、丹波の黒豆きな粉とこちらも拘りです。この味と量に店の雰囲気からすればもう少し高い価格設定でも文句は言いません。
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「色内フレンチ珈琲」同429円。注文を受けてからネルドリップで淹れていました。残念ながら器はアンティークやブランド品ではないようでした。とは言えCPバランスが高いという評価の範囲を超えた感じでした。
レトロな雰囲気の趣ある店内で大変結構なお茶タイムでした。ランチ弁当は食べてはいませんがデザート類から判断してもタイムスリップをしたかのような価格の店でした。ご年配のお二人ではオペレーションも大変そうですが何時までも残って欲しいものです。多少のサービスの遅れも許容するゆったり感覚で訪問したい感じでした。ご馳走様でした。
「café色内食堂(カフェいろない食堂)」
小樽市色内1-6-27 0134-55-2999
営業時間:9:00~20:00
(2021.11.28訪問)