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札幌・円山生活日記

「アイヌ文化情報発信コーナー《パイェアン ロ》」

「アイヌ文化情報発信コーナー《パイェアン ロ》」。「JR札幌駅」西コンコースに2021年3月より設置されたアイヌ文化情報発信コーナー。北海道内にあるアイヌ民族の関連施設25カ所の所在とパンフレットをそろえたほか、その魅力を伝える映像を上映しています。

「JR札幌駅」コンコースに「アイヌ文化情報発信コーナー《パイェアン ロ》」なる施設が設置されたとの報道により見聞に参りました。次々週に白老の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を訪問する予定で事前の情報収集も兼ねることができればとやってきました。併せて「JR札幌駅」近くのアイヌ関連展示を改めて巡ってみました。

報道では「西コンコース」としか書かれていないので少し探したのですがこの「北海道さっぽろ「食と観光」情報館」を入った「北海道さっぽろ観光案内所」のところにありました。
コーナー名は「パイェアン ロ」でアイヌ語で 「行きましょう」の意味だとか。昨年開業した白老町の「民族共生象徴空間」(ウポポイ)や札幌市アイヌ文化交流センターなどのアイヌ関連25施設の資料や映像を展示。基本的には「情報発信コーナー」でアイヌ関連施設に関心を持ち来訪を勧誘することを目的とする施設のようでした。
アイヌの伝統衣装や工芸品なども少数ながらも展示されています。

「オオカミ」の木彫り像です。
道内各地にある資料館・記念館などのパンフレット。
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」はじめいくつかの施設のパンフレットを頂戴しました。

改めて札幌駅界隈のアイヌ関連展示を鑑賞。こちらはお馴染みの西コンコースに2014年に設置されたアイヌ民族の長老(=エカシ)を忠実に表現した「エカシ像」。工芸家・藤戸竹喜氏の制作。断然の存在感です。
「札幌ステラプレイス」入り口のアイヌ刺繍タペストリー。加藤町子氏制作の
「コタノツタ シノツ ヘカッタラ(村で遊ぶ子供達)」。
地下鉄南北線「さっぽろ駅」構内の2019年3月オープンのアイヌ文化を発信する空間「ミナパ(minapa)」。「ミナパ」は「大勢が笑う」という意味のアイヌ語とか。 

翼を大きく広げたシマフクロウのシンボルオブジェの貝澤徹氏作「IWOR-UN-PASE-KAMUY(イウォルン パセ カムイ)(その場所を見守る尊い神様 )」。
展示されているアート作品。荒木繁氏作「CUK RERA(チュク レラ)(秋の風)」。
貝澤幸司氏作「ぬし」。アメマスが、海の底で葉巻をくわえながらパソコンを広げ、釣りの疑似餌であるルアーを検索している様子とか。

下倉洋之氏作「KENI TUK(ケニ トウク)(芽吹き)」。

貝澤珠美氏作「retar(レタラ)(白い)」。

最後に札幌駅前通地下歩行空間「チカホ」入り口の展示スペース。札幌の地名からアイヌの「衣」「食」「住」や「猟」、「奏」、「祈」をテーマにパネルで解説されています。じっくり読み終えて「チカホ」を歩き「大通駅」より別用に行きました。

札幌駅周辺にアイヌ民族の歴史・文化への理解促進や関連施設の情報発信を目的とする場所が多くあるのだと感じました。改めてじっくり見るとそれぞれ見応えあるものでした。「ウポポイ(民族共生象徴空間)にも期待してまいりたいと思います。入場予約も無事できました。 

「北海道さっぽろ観光案内所」
JR札幌駅1階西側コンコース北口(札幌市北区北6条西4丁目)
電話:011-213-5088    利用時間:8時30分~20時    年中無休
(2021.3.13訪問)


 

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