見出し画像

札幌・円山生活日記

茅の輪くぐり〜札幌護国神社〜

「茅の輪くぐり」は日本の神道儀式の祓の1つ「大祓(おおはらえ、おおはらい)」中での神事(神に関わる儀式)で毎年6月30日(「夏越の祓」)と12月31日(「年越の祓」)に行われるのが恒例です。「札幌護国神社」では6月30日の「夏越大祓式」への一般崇敬者の参列をとり止め代わりに希望者が各自自由に「茅の輪くぐり」をできるよう6月1日より境内に「茅の輪」を設置しています。

本日は「札幌護国神社」で「茅の輪くぐり」です。例年「大祓」の時期に「札幌護国神社」に「茅の輪」が設置されるのは本年1月に訪問した際に知ったのですが「夏越の祓」に向け6月1日より境内に「茅の輪」が設置されていると聞き「祓い清めるのは早くて悪いことは無かろう」とやってきました。併せて先週訪問した「中島公園」のその後の様子見に散策してまいりました。「札幌護国神社」は地下鉄南北線「幌平橋駅」下車すぐで、自宅から東西線に乗り「大通駅」で乗り換えてやってきました。 

【札幌護国神社】
「札幌護国神社」は明治10年(1877年)の西南の役に戦病没した屯田兵の霊を慰めるために明治12年に創建。現在では後の幾多戦役の戦病者の霊と殉職警察官や殉職消防官の霊を合祀しています。
「札幌護国神社」の「神門」。狛犬が赤いマスクをしています。
「神門」に「大祓のご案内」が掲示されています。「夏越大祓式への一般の参列受付を完全に停止するととともに「6月1日より希望者が各自自由に茅の輪くぐりを行えるように」する旨書かれています。
「拝殿」に向かって右手に設置されている「茅の輪」。茅(ちがや)で作ったこの輪をくぐり穢れを落とし身を清めます。
「茅の輪のくぐり方」。
①正面にて一礼し茅の輪をくぐり左に回ります。
②正面に戻り茅の輪を再度くぐり右に回ります。
③正面に戻り茅の輪をもう一度くぐり左に回ります。
④正面に戻り茅の輪を更にもう一度くぐり、そのまま進みます。

そのまま進み「拝殿」で二拝二拍手一拝で拝礼します。なお、「茅の輪」をくぐる時には次の神拝詞(となえことば)を言いながら行うのが作法とされています。ちなみに別の唱え言葉もある様ですが少し複雑なので割愛します。
「祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ
(はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ)」
その後、境内を周ります。こちらは「彰徳苑」。この奥には慰霊碑群が祀られておりここが「護国神社」だと再認識する一角です。

こちらは鳥居をくぐりすぐ右にある御社殿建立記念に当別町より移植された樹齢880余年の「一位」の松。威厳があります。
境内社の「多賀神社」。
御祭神は神代の昔最初に顕れた「伊邪那岐大神」と「伊邪那美大神」の夫婦神様で「延命長寿夫婦和合」また「縁結びの神」として親しまれているとのことです。 
拝殿内には「縁結び」関連品が多く並んでいます。
同上。

【彌彦神社】
近くの「彌彦(弥彦・伊夜日子)神社」の「茅の輪」の状況も確認に行きました。同神社は本社が由緒ある新潟県の彌彦神社で同地から札幌に移住された方々により明治末に小さなお宮が建立されたのが始まりで、昭和45年(1970年)に太宰府天満宮より菅原道真公の分霊を拝戴さら、以来「札幌の天神さま」と呼ばれているとのことです。
「彌彦神社」でも「茅の輪」が設置され期間は6月25日頃より30日まで。なお「北海道神社庁ウェブサイト」によれば札幌支部内で「茅の輪くぐり」が行われるのは、北海道神宮、豊平神社、札幌村神社、彌彦神社、新琴似神社、手稲神社、西野神社、当別神社、豊栄神社、千歳神社のようです。
「彌彦神社」境内。舞台裏を見たようで恐縮ですがこらが「茅の輪」になるのでしょう。

【中島公園】
最後に「中島公園」です。「菖蒲池」沿いの「藤棚」を「日本庭園」から見たところ。先週来た際には「藤棚」は見頃までもう少しかと思ったのですが1週間ですっかり見頃を終えていました。
かわって先週咲き始めていた「キショウブ(黄菖蒲)」は多く花をつけていました。色鮮やかです。
「キショウブ」と「菖蒲池」。
「キショウブ」と「豊平館」。
さらに「菖蒲池」でオシドリが子育て中でした。「北海道大学」の「大野池」で見たオシドリのヒナより少し育っていました。
オシドリのヒナ達。こちらもカメラ愛好家の皆さんの人気を集めていました。なお近くの「札幌パークホテル」の周囲には多くのタクシーが列をなしており「そうか集団接種会場なんだ・・」と改めて気づきました。 

本年も「夏越の祓」の「茅の輪くぐり」ができました。昨年はかなり蒸し暑い中で飯田橋の「東京大神宮」 に行った覚えがあります。少し時期が早いとは言え爽やかな天候の下で無事祓い清めることができ気分晴れやかになりました。近くで実施中の集団接種も順調に進展することを期待しています。お疲れ様でした。

「札 幌 護 国 神 社」境内社「多 賀 神 社」
札幌市中央区南十五条西五丁目1-3
TEL 011-511-5421
FAX 011-511-5422

「彌彦神社」
札幌市中央区中島公園1番8号
社務受付時間:9:00-17:00
TEL:011-521-2565
(2021.6.7訪問)

最新の画像もっと見る

最近の「散策」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事