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札幌・円山生活日記

まちなか美術館「サッポロ・パラレル・ミュージアム」~「第74回さっぽろ雪まつり」協賛行事~

まちなか美術館「サッポロ・パラレル・ミュージアム」。まちなかとウェブで展開することで世界中のどこからでもアクセス可能な展覧会として2021年にスタート。3回目となる2024年は札幌駅前通の6会場での9作品を展示します。会期中会場を巡ってスタンプを9個集めるとオリジナルグッズと交換できます。

本日はまちなか美術館「サッポロ・パラレル・ミュージアム」の鑑賞です。「第74回さっぽろ雪まつり」のパンフレットにも紹介されている協賛行事の一つです。札幌駅~大通駅間の6会場に9点の作品が展示されており、その全てを巡ってスタンプ9個集めるとオリジナルグッズと交換できるという特典もあります。ゲーム感覚もあり楽しんで鑑賞してきました。今回も「散歩日記XX」さんのブログ記事を参考にさせていただきました。良いガイドラインになり感謝申し上げます。
「サッポロ・パラレル・ミュージアム」は、まちなかとウェブで展開することで、世界中のどこからでもアクセス可能な展覧会として2021年にスタートしました。3回目となる今回は札幌駅前通の6会場での作品展示のほか、札幌で活動する作家のグッズなどが購入できるミュージアムショップやスタンプラリー、トークイベントなど、まちとアートを楽しむ機会をつくります。また「パラレル」の拡張を目指して、有楽町アートアーバニズムYAUと連携し、エリアを横断したエクスチェンジプログラムを実施します。
会場は、「赤れんが テラス」、「札幌駅前通地下歩行空間」、「sitatte sapporo」、「大丸札幌店」、「D-LIFEPLACE 札幌」、「(仮称)北海道ビルヂング建替計画〈仮囲い〉」の6か所。スタンプラリーは会場の作品横にある二次元コードをLINEアプリのカメラ(バーコードリーダ)で読み込んでいきます。

【大丸札幌店】
①➡⑨の順番で巡るというルールはないようですが先ずは①と②の作品がある「大丸札幌店」へ。
①の作品;石井海音「みつあみ 正面」は大丸の1階外に展示されています。部屋の中で髪を編む少女たちが窓ガラスに映っている風景の絵ですが外光が映り込んで良く見えません。観る人の立つ位置が窓ガラスに映る少女のいる場所と重なるように意識して設置箇所を選んだようですが時間が悪かった?
石井海音「みつあみ 正面」2023(石井海音さんのinstagramからお借りしました)。
②の作品2点は大丸札幌店 5F(ステラプレイス連絡口前)にあります。
石井海音「みつあみ 右」2022。
石井海音「みつあみ 左」2022。

【D-LIFEPLACE 札幌】
③の横山裕一の2作品は「D-LIFEPLACE 札幌」地下1階に展示。
横山裕一「ふくろ」2021。
横山裕一「王族と花鳥」2021。作品は万葉集を原作とする2023年刊行の最新単行本「ネオ万葉」(パイ インターナショナル)に収録の3短編「ふくろ」「王族」「花鳥」からの抜粋ページを構成したもので、下は天体・海洋・高峰・天候・動植物に関する万葉歌が書かれています。

【赤れんが テラス】
④の佐藤壮馬の作品は赤れんが テラス1階ロビーに展示。
佐藤壮馬「Physis」2023。岐阜県瑞浪市大湫町の神明神社の御神木が倒れ、残された倒木の破片をもらい受けて封じ込めたものとか。聖遺物や仏舎利のように保管する様式から着想したそうです。

【sitatte sapporo】
⑤の内田聖良の作品は札幌フコク生命越山ビル「sitatte sapporo」B1(ステップガーデン)。
内田聖良「余白書店のバーチャル本棚」2023。木枠とモニターで構成された本棚に並ぶ本の背表紙に二次元コードが付いていて、それを読み込むと書き込みやシミなどで痕跡だらけになった「余白本」の3Dデータがテキストとともにスマートフォンに呼び出されるというもの。何冊も熱心にデータを読み込む人がいました。

【(仮称)北海道ビルヂング建替計画〈仮囲い〉】
⑥と⑦の山本卓卓&三野新のコラボによるインスタレーション作品「ここにたち、ここにたつ」2024。「北海道ビルヂング」が建て替えられることをテーマにした作品で1点は北2条西4丁目の「(仮称)北海道ビルヂング建替計画〈仮囲い〉」にあります。
もう1点は「札幌駅前通地下歩行空間(憩いの空間 / W)」に。「北海道ビルヂング」の建て替えに伴う「仮囲い」を過去・現在・未来を繋ぐものとして、地下から地上へとそしてまた地下へと回りながら一つの物語として描き出しているそうです。黄色のテープに書かれた文字を読んでいくと仲々楽しい作品でした。

【札幌駅前通地下歩行空間(憩いの空間 / 北1東)】
最後の⑧と⑨の作品は札幌駅前通地下歩行空間(憩いの空間 / 北1東)にあります。

平山匠「モンスター大戦記ハカイオウ」2020。作者の兄が描いた絵を対話を進めながら彫塑によって3次元化した作品とか。ビジュアル的には目立ちます。 良いですね。



その隣の「Sapporo2122 feat.UCCN and TAPPY」2023。札幌市の「ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)」加盟10周年を記念し他都市との連携事業として制作されたもの。市電が街中の空を飛びロボットと人が共に暮らす2122年の札幌市の様子など「UCCN」加盟17都市の「100年後にも自分の都市に残しておきたいもの」の写真を加工して入れ込んだ映像とか。未来はこうした明るいものだとシニア世代には嬉しいです。


以上で9作品の鑑賞がCOMPLETE!!

こちらのインフォメーションブースに提示すると・・。

オリジナルトートバッグと「余白書店」のポストカードセットをいただきました。街歩きを兼ねることも出来る仲々楽しい企画でした。ありがとうございます。

「札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)」は人通りも多く興味深げに作品に見入る人たちも多く見かけました。“まちなか美術館”は良い企画でチカホは最適の場所と感じました。

「まちなか美術館「サッポロ・パラレル・ミュージアム」
日時/2024年2月3日㈯—11日㈰
会場/赤れんが テラス、札幌駅前通地下歩行空間、sitatte sapporo、大丸札幌店、D-LIFEPLACE 札幌、(仮称) 北海道ビルヂング建替計画〈仮囲い〉
出展作家/石井海音、内田聖良、佐藤壮馬、平山匠、山本卓卓&三野新、横山裕一
連携企画/ユネスコ創造都市ネットワーク加盟10周年記念事業「未来のメディアアーツ都市」、有楽町アートアーバニズムYAU、NEVER MIND THE BOOKS、札幌国際芸術祭|札幌市
主催/札幌駅前通地区活性化委員会
ディレクション/札幌駅前通まちづくり株式会社〈共同企画〉一般社団法人プロジェクタ〈コーディネート〉CAI現代芸術研究所/CAI03
助成/令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
特別協力/さっぽろ雪まつり実行委員会、札幌駅前通振興会
協力/株式会社小川特殊印刷、日本電気株式会社
デザイン/3KG
アーキテクト/丸田知明建築設計事務所 丸田知明
翻訳/ブイサン イライジャ(札幌市文化部国際交流員)
お問い合わせ/札幌駅前通まちづくり株式会社
011-211-6406 | info@ekimaest.jp
(2024.2.10)

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