通勤電車で「人生晴れたり曇ったり」

“通勤電車”は、人生という線路を迷走中。
自分の選んだ道だから“晴れても曇っても”自分の足跡をブログに残していきたい。

透明な美しさから、嫉妬へ

2010年06月02日 | 今週の一冊
こんばんは

鳩山さんの突然の辞任。
今がその時だったのか、私には分からない。

「白秋」の中の、生け花のお師匠さんの言葉“女の人はその時が来たら一生懸命に恋さなくてはいけません”

「女は恋」では「男は・・・・なに?」

この本は、病気療養中の主人公。そして長年世話をしている中年に差し掛かった女性。そこに現れた”花を活ける妙齢な女性”

結構本を読むほうだと思う。しかし、登場人物の純粋さと、この本の透き通った美しさに始めて会った。

日本語が実に滑らか。一気に吸い込まれてしまう。


ありゃありゃ、みんなが支えあってスムーズに進むかと思ったら、思いもよらぬ方向に物語が展開しそうになっている。


本の説明によれば、花を活けに屋敷を訪れる文枝に、生れて初めて恋をした真也。
病床に伏す身ながら心をときめかせる真也に、長年看護をしてきた志津は妬心の炎を燃やす。狂気の行動に出る志津。

え、そんなになるの・・・・絶句。

政局の話ではありませんよ。伊集院 静の”白秋”。一気に読破するペースで突き進んでいます。