「虎鮫」
・狩猟地
旧砂漠
・概要、特徴
乾燥地帯に適応し、生息するザボアザギルの亜種。
砂漠での活動に適した保水性に優れた皮を持ち、その表面には粘液によって砂が絡め取られ、背面一帯に砂色と茶色の縞模様を形成していることから「虎鮫」とも呼称される。
通常種とは異なり、鱗は滑らかな質感で且つ高い硬度を誇る。
・生態
粘液によって砂を纏うのは、身体が乾燥することを防ぎ、また砂漠の強烈な日光から皮膚を護るためであり、保護色としても機能している。
潤沢に水を湛えたオアシス周辺を縄張りとし、そこで蓄えた水分を利用して砂漠の環境で生活する他、産卵もそこで行う。
地上での活動が多いが、長距離を移動する際には砂中を潜行する。浅い場所を進んでいる場合は背ビレだけが砂の中から飛び出していることがあり、砂漠地方を行き来するキャラバンの間では、その様子を見ることは不吉であるとして恐れられている。
性質は通常種同様に獰猛かつ食欲旺盛で、鋸のような牙の並んだ大きな口に喰らい付かれれば最後、それを食い千切るまで決して離そうとはしない。
牙だけでなく尾も獲物を狩る武器として発達しており、返しの付いた尾先は狙った獲物を確実に刈り取る。
・食性
肉食性。
生息する環境が大きく異なるためか、通常種とは異なり、魚ではなくアプケロスを捕食する様子が観察されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1478246487218081797?s=19
・危険度、戦闘能力
通常種と同様、外敵との戦闘では体を膨張させる特性を持つが、その膨張と収縮は驚異的な速さで行われるため、その行動理論については研究が進められている。
形態変化に利用するのは、前述のオアシスで大量に摂取した水である。
通常種と比較して体内のガスの扱いに長け、興奮状態になって体温が上昇すると、蓄えた水分を一瞬にして気化、または液化させる能力を発揮する。
水分をガス化させることで瞬間的に膨らんだり、また液化させて水ブレスとして吐き出す事で即座に通常形態に戻ったりと、膨張と収縮を繰り返し、外敵を翻弄する。
通常種と比較して膨張状態での運動能力にも優れ、激しく跳ね回って相手を押し潰そうとする。
水ブレスで遠距離の相手を狙い撃つこともある他、蓄えた水分と体液を混ぜることで麻痺性の毒液を生成しており、膨張中に外敵に向けてこれを吐き掛け、動きを封じる事もある。
・利用
虎鮫の外皮は丈夫さに加え、保水性や伸縮性にも優れる。これを用いた防具は使用者の身体能力を引き出す高い伸縮性と、過酷な環境をものともしない機能性を誇るとして高く評価されており、その攻撃的な外見が放つ稲妻の如き迫力は狩人の気迫を煽り立て、獲物の闘争心を削り取るとされる。
・ソース
MH4G
ハンター大全4
モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書
https://s.famitsu.com/news/201502/02070720.html?s=09