「壊れている私が」去年読んだ本(いやその前かな? )
「医療は壊れている」
忘れかけていたが、なぜか壊れた頭が思い出したのです。
「悪の製薬」
これは欧米の医療界を根本的に探り出した告発本でしょうか?
こちらは、書いた人が医者ですから、壊れていないはずです。(笑い・・・医者でも壊れた人も居るようですけど・・)
このほんの主張は
医療界で中心となる「製薬は壊れている」というのです。
欧州を中心としての話ですが、実情は欧米を筆頭に世界の西洋医療そのものを探求した話です。(もちろん、欧米大好きな日本の医療界も同じ穴の狢(むじな)でしょう)
詳しくはネットでググると出てきますから、セルフサービスにてどうぞ。
悪の製薬
内容はかなり詳細な調査で出た結論、「世界中の医者は薬のことを知らない」のです。反論したかったら本をどうぞお読みください。
ただし、全く知らないというのではなく、俗に言う「話半分的」というか、一部都合のよい話だけ知っているという意味ですね。
もちろん、「都合のよい」側は製薬の方ですけど。
例えば、船瀬俊介氏が書いている医療暴露本の類いだと思う方も居られるでしょうが、それは質が違います。
(事実から基づいた話なので、異論のある方は連絡先も明記してあるようなので、そちらへどうぞ。 おそらく反証はできないでしょうけど。それだけ詳しい調査の結果を基に書かれているからですね)
医者であり、西洋医学肯定論者である著者は「医療陰謀論」など否定しています。あくまで「薬は必要不可欠だ」というのが根本思想となっています。
そういう意味では「同じ土俵上」の立場から世界の製薬業(企業だけでなく、国の検査機関、学者、マスメィデアも含まれます)の現実を暴いている本です。
(そういうのを暴露本と言う人も居るでしょうが)
くどいようですが、著者は西洋医療を信じ、西洋医療の大黒柱とも言える「医薬品」についての科学的根拠(エビデンス)を正す学術論文とも言えるでしょう。
したがって、無闇矢鱈に(と思われているかな?)医療批判とはまったく立場が違うことを強調しておきます。(ボクとはまったく立場が違うということね。)
西洋医学は立派だ。薬も必要だ。ただし、その薬の正体(科学的根拠エビデンス)の多くが隠されている。
したがって、誰も薬の本当のことを知らない。
そうなると、医者も薬のことを知らない。知らないのに処方される患者はお気の毒である。
↑は三段論法みたいですが、一度読んでみれば当たらずとも遠からずとわかるでしょう。
以下、「悪の製薬」より転載
ーーーーーーーーーーーー
まえがき
医療は壊れている。
飛行機なら、飛びはするが常軌を逸した頻度で墜落するようなもの。だからわたしは心の底から確信している。
患者や世間一般の人びとは、今までに自分がどんなことをされてきたか--つまり医者と学者と規制機関が何を容認してきたかーーをきちんと理解したら怒るだろう、と。
怒るか怒らないかは、あなたしだいだが。
医療は「科学的根拠(エビデンス)に基づく公正な試験の結果だ、と思いたい。
だが実は、それらの試験には往々にして重大な欠陥がある。
医者は研究文献を熟知している、
と思いたいところだが、実は文献の大部分製薬会社によって隠されている。
医者は立派な教育を受けている、と思いたいが
実のところ彼らの教育の多くは、業界から資金援助を受けている。
規制機関は有効な薬だけを市場に出している、
と思いたいが実際には、箸にも棒にもかからない薬を承認し、副作用に関するデータを、平気で医者や患者に知らせずにいる。
医療がどんなことになっているのかを、次ページの最後の一段落で述べるけれども、それはあまりにも馬鹿らしく、荒唐無稽な感じがするので、読んだらきっと、わたしが大げさなことを言っているのだと思うだろう。
追い追い説明してゆくように、医療は全体が壊れている。
そしてその理由は、わたしたちが判断を下すうえで使うエビデンスが、どうしようもないほど、組織的に歪められていることにある。
しかも、これは決して、取るに足りない問題ではない。なにしろ医療では、医者と患者が、生身の人間のきわめてリアルな世界で、抽象的なデータを使って判断するのだから。
その判断が見当違いであれば、結果として死や苦しみや痛みを招きかねない。
ーーーーーーーーーー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます